第45話 第一支部、火の柱

アスティ「……と思ったけど、倉庫はいったん後回しにしよう!」

フレア「ん、なぜだアスティ?」

アスティ「もっと行くべき場所があるでしょ。禁句連の支部に行ってみよう」


フォクシー「アスティさん、先程申し上げましたが、支部と戦うにはまだまだ戦力不足かと思います! 危険ですよ!?」

アスティ「大丈夫大丈夫、ちょっと秘策があってね。試してみたいのよ。失敗してもちゃんと確実に逃げる方法も考えてある」


 実はそんなものはない。完全に口から出まかせだ。ただ、『やり直せる』とわかった以上は、まず相手の強さを知っておきたいと思った。どれくらい強くなれば良いのか目安になるし……


フォクシー「そ、そうですか。わかりました。でも無理はしないようにしましょうね」

フォクシー「軍港ベイハーバーのすぐ南に『第一支部 火の柱』があります」

アスティ「じゃあ早速そこに行ってみよう」


ナレーション「力を誇示するかのように『火』のモニュメントが建っている」


 支部らしい建物に並ぶように、燃え盛る火をイメージしたバカデカい像がある。威圧感があるね


フォクシー「第一支部 火の柱」

フォクシー「水属性ならば有利に戦えると思いますが、こちらの手段が少ないですね」

フォクシー「ここのトップは攻撃力も高いですね。素早さも高めですし、要注意です」


ナレーション「『第一支部 火の柱』に攻め込みますか?」

アスティ「当然!」


どうやらすぐには柱のトップ……ボスとは戦えず、雑魚グループを2回ほど蹴散らす必要があるらしい。って何こいつら、つえー! 圧倒的な攻撃力の前に全滅した。ぐえー


フォクシー「……とならないように、準備万端で挑みましょう!」

アスティ「ふぇ……? あ、あれ? どうなってるの???」


ホーク「おいアスティ! 作戦会議の途中で居眠りすんじゃねえ!」

フレア「全くだ! 覚悟が足りんぞ!」

アスティ「ご……ごめん……?」


 何が起きたか一瞬よくわからなかったが、なるほどこういうパターンもあるのか。いわゆる夢オチ。たぶん支部で負けるとこうなるんだろう、きっと。ここはしっかり強くなってからまた来るか。自分の肉が焦げる匂いが好きな変態じゃないからね私!

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