第34話  続く激闘、クラーケンの行く末

アスティ「くらえ! メガファイア!」

フレア「何度でも! 連舞皇斧脚!」

ホーク「そろそろ大詰めといくか! サンダー!」


 確実にクラーケンを追い詰めている。これは私の勘……というか戦っている感触での話だが、本体は触手2本、いやおそらく4本分くらいのHPがあるだろう。しかし文字通り、攻撃の手が減った分、こちらも攻撃に回れるのだ


 クラーケン「ウォータ!」

 アスティ「何!?」


 こいつイカのくせに、器用に魔法も使ってくるのか。だが単体へのゴミのような……は言い過ぎか。中途半端な威力の魔法だ。全く怖くない。楽勝ムードかと思われたが……


アスティ「メガファイア!」

フレア「連舞皇斧脚!」

ホーク「サンダー!」

クラーケン「シュギャオォォォォ!!!」


 残った触手を大きくうねらせ、『なぎはらって』きた! パーティ全員にかなり痛いダメージが入る!


アスティ「クソったれ! ここは立て直す! まずはオッサン、ヒール!」

フレア「必殺技は撃てなくもないが、まずは回復優先か。自分に薬草を使う!」

ホーク「俺はこの戦い、早期決着のカギだ。まだ休めねえ。サンダー!」

フォクシー「私は自分に……ヒール!」


クラーケン「シャイィィィ!!!」

アスティ「イッテーーー! てめぇー!」


 クラーケンの触手攻撃が私にクリティカルヒットする。傷が深い。だがこいつは素早さが低いので回復する余裕はある。素早い触手2本はもう潰したのだ。フォクシーちゃんに目で合図を取る。フォクシーちゃんが同じく目で答える


アスティ「お返しの……メガファイア!」

フレア「連舞皇斧脚!」

ホーク「くそっ、俺はもうMP切れ打ち止めか、情けねぇ」

フォクシー「アスティさん頑張ってください! ハイヒール!」


 クラーケン「プググ……」


 あともう一息、いや二息くらいだ。だが、何か少し『』がする。最後まで油断できない


アスティ「オッサンとフォクシーちゃんは防御して、私とフレアちゃんが叩く!」

フレア「何!? いや、よしわかった!」


アスティ「メガファイア!」

フレア「連舞皇斧脚!」


 その時、クラーケンの目が怪しく光った気がした。まるで自分の道連れを求めるかのように……

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