第33話 クラーケンとの激闘、アスティの覚悟と戦術

ナレーション「定番☆クラーケンがあらわれた!」


 イラっとするが気にしてる場合じゃない!


アスティ「さて、油断しないでいくよ!」


 おそらく相手は見た目どおりタフだろう。触手も相手にしないといけない。であれば長期戦になるが、長引くほどこちらが不利になるとみた。なるべく早期に決着をつける!


 触手はたくさん見えるが(たぶん10本?)、その中の2本が活発に動いている。それさえ先に潰してしまえばおそらく……!


アスティ「オッサンはまずは全体攻撃で削ったあと、触手を集中攻撃して!」

ホーク「よしきた!」


アスティ「フレアちゃんはとにかく触手を全力で集中攻撃、必殺技でHP消耗しても私とフォクシーちゃんが回復する!」

フレア「心得た!」


アスティ「フォクシーちゃんは早めの回復を。瀕死の人は素早さの高い私が回復するからそのつもりで動いて!」

フォクシー「わかりました!」


 さて、逃げ場のない所でこんなやつと出会いたくなかったが、禁句連を潰すならこれくらいの相手に手間取ってる訳にいかない!


アスティ「まずは私が切り込む!」

フレア「連舞皇斧脚れんぶこうじんきゃく!」


 触手の1つにダメージが入る! この手ごたえなら撃破にそこまで時間はかからないだろうし、時間をかけるつもりもない!


ホーク「まずは全体攻撃……アースシェイク!」


 海で地震を起こしてダメージを与える原理はイマイチ謎だが、まあ魔法だから可能なのだろう。オッサンの魔法が炸裂する!


クラーケン「グ……シャ……ギーーー!!!」


 クラーケンが触手で反撃してくる。フレアちゃんと、防御していたフォクシーちゃんに命中したが、大した被害はなかったようだ


アスティ「続けていくよ!」

フレア「手は緩めない! 連舞皇斧脚!」

ホーク「イカにはこれが効くはずだ! サンダー!」


 オッサンのサンダーは触手に大ダメージを与えている。やるなオッサン!


クラーケン「プシャー!!!」


 クラーケンが煙幕を張ってきた。流石はイカといったところか。全く前が見えない訳ではないが命中率は大幅に下がるだろう


フォクシー「フレアさん、ヒール!」


 フォクシーちゃんもしっかり役目をこなしてくれている。順調だ、今のところは


 さて、このは目薬を使えば回復できる。しかし短期決戦を目指したいので目薬を使うのも惜しい。それだけで手番を1回失うからだ。また煙幕を使われる可能性もあるし。逆に言えば、2回攻撃をミスする前に対策してしまえば、手番の上で損はないのだ


アスティ「うーん、とりあえず攻撃!」


 これは流石に悪手だった。私の攻撃は見事に空振りする


フレア「しっかりしろアスティ! 連舞皇斧脚!」

クラーケン「ピギョオォォォォ!!!」


 触手の1つを潰した! フレアちゃんの攻撃はしっかり命中している。ん、これはなぜだ……?


 そんなことを考えていると、今度は私に触手攻撃が飛んでくる、クソが!


ホーク「もう一つの触手も速攻で潰すぞ! サンダー!」


 オッサンの魔法も普通に命中している……? つまりどういうことだ? もしかして……!


アスティ「当たれ! メガファイア!」


 私の攻撃は触手に命中した。やはりそうか、なら……つまり必殺技も魔法も必ず命中するのだ! もはや煙幕など恐るるに足らず!


フレア「まだまだ! 連舞皇斧脚!」

ホーク「そろそろこっちの触手も潰れるか? サンダー!」

クラーケン「ギュオィォォォ!!?」


 もう一つの触手も潰れた! あとは一気に本体を叩く!

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