第29話 続く船旅、オッサンの迷走

ナレーション「久し振りなので解説しよう!」


ナレーション「特に倒す必要のない首切りバニーをとりあえず倒し、ガザッツを退け、船旅に出るアスティ達一行。『フォクシーは元禁句連だった』という驚きの事実がフォクシー本人から語られる」


ナレーション「しかしホークのオッサンは真面目に聞いていないのかキョロキョロしていたため、アスティに指摘されたのだ」

アスティ「うるさいよ」

アスティ「で……」




アスティ「真面目な話してるのにさっきからオッサン、反応薄いというかキョロキョロしてない?」

フレア「確かにアスティのようにキョロキョロしてたな」

アスティ「え、私そんなにキョロキョロしてなくない?」

フレア「いや、してるぞ?」

ホーク「ああ、してるな」


アスティ「そ、それよりもオッサン! 何か気になるものでもあったの!?」

ホーク「船の帆……マストだよ。見てて違和感がねえか?」

アスティ「??? どこがおかしいの?」


ホーク「まず形がおかしいだろ」

アスティ「マストの形……?」

フレア「マストの形……だと……?」

フォクシー「マストの形……ですか……?」


ホーク「おいおいマジかよ……。俺のセンスがおかしいのか……?」


 なんか知らんが、ホークのオッサンはガックリしている


ホーク「じゃあ形はいいや。質感が明らかにおかしいだろ。妙にふわふわしてやがる」

アスティ「ふわふわ、かなぁ?」

フレア「ふわふわ、なのか?」

フォクシー「ふわふわ、でしょうか?」


ホーク「おい、なんでだよ! どう見てもおかしいだろ! みんなで俺をからかってるのか!?」

フレア「そう言われても……正直よくわからんから困る」


 そうなのだ。オッサンをからかうのは正直楽しいけど、今は本当に本気でオッサンが何を言ってるのかわからん。むしろ少し怖い……


ホーク「ふわふわして雲というかわたあめというか……いやむしろ、これは雪だよな」

アスティ「雪、なのかな?」

フレア「雪、なのかもな?」

フォクシー「雪、なのかも知れません」


 なぜかまたオッサンが落ち込んでいる


ホーク「なんで俺がおかしいこと言って、それに合わせてもらったような扱いなの? わけがわからないよ……」

ホーク「これって理不尽過ぎない!?」

アスティ「落ち込むなよオッサン!」

ホーク「俺泣いちゃうぞマジで……」

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