第12話 スケルトンと、洞窟の奥
坑道……いやおそらく洞窟の最奥近くまで進んでくると、流石に強い敵が出現してくる。骨でできた戦士、そう『スケルトン』だ
今の私達では倒せない相手ではないが、攻撃力が高く、HPも防御力も高い。私のファイアと、フレアさんの必殺技で確実に倒していく。ケチって手加減してたら逆に消耗が激しくなるだろう
この世界のスケルトンは元々モンスターなんだろうか。それとも元人間がモンスター化してこうなるのだろうか。フォクシーちゃんなら知っているかもしれない。聞けば教えてくれるかもしれない。がしかし、私は自分から聞く気はなかった。もし聞いてしまえば、後戻りできなくなる気がした。戦う気力がそがれる予感がした。戦う時は、戦いに専念したい。余計な情報はいらない
うっすらと何か明かりのような光が見える。慎重に、慎重に、ゆっくりと、私達はその明かりの元を辿ってみた……!?
フォクシー「間違いなく禁句連です!」
なにやら怪しい、いかにも悪の組織って感じの、いやむしろカルト教団っぽい紫の羽織るような衣装を着ている人物が1,2,3人か。部屋のテーブルを囲うように座っている。何か会話しているようだが、内容は聞き取れない。こちらにはまだ気付いていないようだ
アスティ「じゃあ早速ぶっ飛ばしちゃう?」
フォクシー「無策で突っ込むのは……」
フレア「相手は大した使い手ではない。鍛練なのだから正面から行くべきだ!」
★正面突破
アスティ「奇襲で確実に一人倒そう! こちらが大幅有利になる!」
★奇襲をかける
フォクシー「態勢を整えて、確実に勝てるようにすべきです!」
★全回復して挑む
アスティ「……」
アスティ「落ち着いて考えようか……」
――私は目をつぶり、いったん落ち着いた――
というか何だこの★『ほし』は……?
しかし、ここでまた私の好奇心がうずいてしまったのだ。ここでこのまま突っ込んだらどうなるだろうか?
アスティ「私の勘だとレベル8以上じゃないと辛い気がするよ? 準備は良い?」
私は誰に確認を取っているんだろう? 完全に私は暴走していた
奇襲で猛然とダッシュし、禁句連の弱そうなやつを一人、横壁に吹っ飛ばしてKOした。よし、これで敵が一人減った!
下級役員「な、なんだ貴様ら!」
あとはこのちょっとだけ偉そうなのと下っ端を片付ければ! ……???
どこからともなく禁句連にモンスター『コボルド』が加勢し、数の有利は消滅していた。3対3だ。うぐぐ、まずは下っ端を片付け、次にコボルドを片付けるか?
アスティ「フレアちゃん! 禁句連の下っ端を一緒に攻撃するよ!」
フレア「承知!」
速攻で下っ端を撃破! だが、不運にもフォクシーちゃんに攻撃が集中してしまった
アスティ「まずい!」
とにかく相手の数を減らさなければと気が動転し、次はコボルドを狙う。しかし、無慈悲にも禁句連の役員は、フォクシーちゃんに向かって『ファイア』を唱えていた。
フォクシー「あ……ああああああぁぁ!!!」
アスティ「フォクシーちゃん!」
フレア「フォクシー!」
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