第9話 レベリングと、洞窟と
……戦いにも少しは慣れてきたかな。とりあえず町周辺のモンスターはファイアで倒せるから、スライム以外はファイアで倒していこう。あと、宿屋はタダだし、戦闘後はフォクシーちゃんのヒールをケチらず使ってもらって良いかも。というか、私も回復魔法覚えたりしないのかな?
そして、何回かの戦闘だろうか。どこから鳴っているのかわからない派手なファンファーレと共に、自分の力がパワーアップするのを感じた。
(あー、これレベルアップだわ。私とフォクシーちゃんのレベルが3→4に上がったのか……)
レベルが1あがるだけで、こんなに飛躍的に能力が上がるものなのか。これで戦いもだいぶ楽になるだろう。ついでに宿屋に泊まった後、装備も整えてくるか
防具を『布の服』から『冒険者の服』に新調し、どの程度変わるか試してみることにした。つーか、本当に今更だけどさ、『布の服』なんか着てたのか私。ちょっと恥ずい……
アスティ「さあこい、モンスターども!」
これは……かなり楽勝だな? もう先へ進んでしまっても良いかもしれない
アスティ「フォクシーちゃん。これならもう洞窟に進んじゃって良いんじゃないかな?」
フォクシー「え!? しかし、洞窟の中には禁句連の他にモンスターもいるというお話ですし、もう少し鍛練してからでも……」
アスティ「いやいや、流石に慎重過ぎるでしょ。大丈夫、無理するつもりはないって。危なくなる前に引き返すから」
やや強引にフォクシーちゃんを説得し、洞窟への進行を促す。フォクシーちゃんも最終的にはしぶしぶながらも同意してくれた
さて、そんな訳で洞窟に足を踏み入れたわけだが。入口の広さは、人が一人通れるくらいの余裕があり。ちょっとした階段を降りると、入口よりはだいぶ広めの空洞が続いていた。気配で感じ取る限り、モンスターはそこまで多くもないようだが、「外」よりはモンスターの密度が高いかもしれない。まあそれは私の勘なんだけど
!? ん、この気配は……!
アスティ「禁句連以外に誰かいる! そんな気がする! 仲間になってくれるかも?」
フォクシー「私にはさっぱり……。そううまくいけば良いのですが……」
それが今後とても重要な意味を持つ出会いとなるなんてね。洞窟にまさかあんな個性的なやつがいるとは思わないじゃん
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