第15話

来ちゃったなぁ次の日…

あの状態の紅葉とデート嫌なんだけど…


「あ!師匠!来てたんですね!」

「お、おう…」 


急にいつも通りに…

昨日のアレは何だったんだ…?


やっぱりアレは色々あっておかしくなってたのか?

…たぶんそうだ、きっとそう


「ねぇ、師匠!早速デートに行きましょう!」

「お、おう…」


でも押しの強さは健在だな

凄く押しが強い、一昨日までこんな感じじゃなかったよね…?


やっぱり俺の軽率な行動が紅葉をおかしくしてしまったのか…?


「師匠!まずは遊園地行きましょう遊園地!」

「お、おう…」


遊園地好きだなぁ紅葉!?

前回連れ回された時の〆も遊園地だったぞ?


…と思ってたけど意外とアトラクションは楽しかったし、サクッと楽しめた


「さて、師匠…次はどこに行きましょうか」

「う〜ん、観覧車にでも乗る?」


もう絶叫系とかは大体?乗り尽くしたしこれくらいしか残ってなくない?


「あぁ…いや、そうじゃなくてですね、次の目的地です、もう遊園地は出ますよ」

「えぇ…?早くない?」


絶叫系巡りしただけだから多分一時間位しか遊園地に居ないことになるぞ…?


それで良いのか…?

生き急ぐにはまだ早いぞ紅葉…


「…じゃあショッピング行きましょうショッピングなんか奢って下さいよ」

「やだよ、奢らなくても大体何でも買えるじゃん」


一流探索者だから収入ヤバいぞ?

多分日に百万は稼いでるし、月で三千万円やぞ?


「こういうのはプレゼントがうれしい物なんです!買えるとかじゃ無いんです!」

「それはそれで前回買ったサファイアで我慢しておくれないか?」


アレあの時点の俺の収入だとそこそこに高いからね

アレ以上は困るよ?


「え〜、ケチ!…なら映画は奢って下さい、ついでに映画グッズも奢って下さい」

「あ〜、まぁそれならいいぞ」


…って映画行くの!?

俺そんなこと一言も聞いてないよ!?


ってか映画、ショッピング、遊園地…

コイツこの3つを過信しすぎでは?


これだと前回と何も変わってない…待てよ?

前回より全ての行動が早かったぞ?


前回より長い時間遊べるのに?

つまり…ここから更に別の施設行くの…!?


…と、まぁその予想は正しかったらしく色んな場所を連れ回され、精神的にめっちゃ疲れた


しかしそんな目的地渋滞デートも終わりあとは帰るだけという時に紅葉から声をかけられる


「師匠!デート、楽しかったですか!?」

「疲れた、楽しかったけど、疲れたよ…」


肉体は探索者になってめちゃくちゃ頑丈になってるけど精神面がね…


「師匠!もっと気楽に楽しんで下さいよ〜!」

「いや、色んな所を連れ回されたら流石に気楽でも疲れるよ…」


実際に俺はそれで今ぶっ倒れそうなくらいに疲れてるしな、疲れた


「そうですか…次こそは師匠も楽しめるデートプラン考えて来ますから!楽しみにしてて下さいね!」

「そうか、なら楽しみにしておくぞ」


あ〜、紅葉の優しさが心に染み渡る…

明日はおかしくなった灯里の相手をしなきゃいけないからな


今日の経験を使って明日は灯里を宥められるように頑張ろう


灯里まで壊れちゃったからな…

どうして…


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