第13話
「師匠、有罪です」
「待ってくれ、これはな、これは伊月を助けるために仕方ないことだったんだ…」
速攻で有罪にされた!
伊月の為だし許してくれると思ったのに!
「でも私に相談して一緒にダンジョンに行くとかも出来ましたよね?」
「それはぁ…そのぉ…」
た、確かに…
でも一人でもなんとかなると思ったし…
それにお前らを危険に晒したくなかったんだよ…
許してくれよぉ…
「私を連れていかずにダンジョンに潜るなんて怪我したらどうするつもりだったの?」
「あ、灯里、それは…その…」
クッ…灯里まで敵に回った!
そもそも裁判を言い渡したのは伊月だし掩護はもう期待できない…!
「なぁ、俺伊月を助けたんだしちょっとは褒めてくれても…」
「いや、まぁ確かにそれはありがたいけどさぁ…でもリーダーが死ぬかもしれないことをするなんてだめだろ!?」
それを言われると凄く弱い
「…分かった、じゃあお前ら全員一人一つ俺の出来る範囲で願いを叶えよう」
「…!し、しょうがないですね、それならまぁ…」
と、とりあえず紅葉からは許された…
灯里、灯里はどうだ…?
「まぁ…そこまでいうなら…」
ヨシ!灯里も懐柔できた!
これで数も逆転したしなんとか…
「お、おう!そうだな!俺も雷斗にお礼をしたいしな!それなら良いぜ!」
伊月も懐柔成功!
これで晴れて俺は無罪放免だな!
「あ、でも師匠はまた無茶しそうなので代わる代わる師匠の監視に付きますね」
ざけんな
ーーー
「師匠!こんど一緒にデートしましょう!」
「は?」
突然なに言ってんのお前?
狂ったのか?
「あ、これは"お願い"なので師匠に拒否権はないですからね?」
「ヒエッ…」
なんか、なんか紅葉が怖い!
なんかこう…そこはかとなくヤバい感じがする!
「明日デートですから明けておいて下さいね?」
「はい…」
こわい…
ーーー
「ねぇ、その…明日一緒に水族館にでも…」
「あ、無理です」
明日は紅葉と約束(強制)があるので無理です
あの紅葉怖すぎて約束を反故になんてできねぇよ…
「…なんで?なんで?なんで?なんで駄目なの?」
「ヒッ…いや、それは…」
紅葉に脅されたとか言っても良いのか…?
いやでもこれ言わないと殺されない?
「言えないの?ねぇ、なんで?なんで言えないの?教えて、教えろっ!」
「ひぇぇ…」
灯里も壊れたぁ…
なんでこうなるんだよぉ…
「あ、明日以外なら…」
「ふーん、そ、なら明後日でいいわ、浮気者」
なんでぇ…?
ーーー
「な、なぁリーダーお礼を…」
「明日と明後日以外なら良いよ」
あの二人なんでああなるんだ…
「お、おう…そうか…ならすぐ終わるしもう今日中にお礼をさせてくれないか?」
「いいぞ」
軽くお礼をするくらいの時間なら全然あるからな!
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