第11話

さて…俺の元にクソ野郎が現れた

具体的には「俺強いんでパーティーに入れて下さいよ〜」とかのたまう雑魚が現れた


まぁ?一応?俺にも一片の慈悲があるから?


なぜ俺のパーティーに入りたいのか聞いてみたら「いや〜アンタのパーティーってハーレムパーティーじゃん?俺ハーレムに憧れててさぁ…」


とか言ったこの時点で剣を抜きそうになったし

なんならここがダンジョンなら剣を一振りしてただろうけど…こらえた


そもそも俺のパーティー男2女2の平均パーティーだろうがよ…って考えたら冷静になれた


そしたら「それに俺の方が強いしアンタのパーティー乗っ取れるだろうな〜と思って?www」


とか調子に乗り始めたから訓練場でボコボコにしてやった、アイツは強いとか自称してたが…


ただ雷操作系のスキルを持っているだけで微塵も使いこなせてないから足を切り落とした


だって雷を発射する攻撃と雷になる事しか出来ないからね?


雷発射の雷程度なら木刀でも細切れに出来るから実質無効化できてる


雷になるのは…電気を普通に斬れるから雷になってもダメージを与えられちゃうからな、意味がない


つーかそもそもこの大異能時代に電撃になって無敵です!とか…失笑ものだぞ?


俺どころか弟子の紅葉や水系の能力者なら簡単に無効化される程度の能力だろうに…


それでも電気になって近づいて来たときは流石に驚いたが…まぁ、雷じゃ遅すぎてな…


余裕で足を切り落として攻撃まで避けられた

…弱い、遅い、頭が悪い


こんなのでもスキル次第ではスタートダッシュを決められるというのだから馬鹿らしい


使い熟せてないからあのままじゃ一定以上の強さには一生なれないだろうけどな


後はまぁ、雷使いだったお陰で雷切とかいうスキルを手に入れられたのだけは感謝しなきゃな


でも次ハーレムなんてクソみたいな言葉を並べたり

パーティーを乗っ取るとかふざけた事言ったら殺す


ギリギリ痛みを感じる速度で全身を細切れにする

そんでお前の生きていた証をこの世から消す


具体的にはお前の遺品と遺体を一切残さず斬る

マジで一片も残さず斬る


って言ったらまだ足をくっつけて無いのに逃げやがった、なんで???


なんで逃げたんだ…?

まぁ別に足を治療しないとから個人の自由だから別にいいけど…


でも俺が言った事って全部『次何かしたら殺すぞ』

だから別に逃げられるような事では無いけど…


なんでだろ?


ーーー


「はぁ…」

「どうしたんだよ」


「あぁ…えーっと?」

「伊月、な?…それで?何があったんだ?」


「いや…クソうぜぇ野郎に絡まれてな…」

「えぇ…お前がそこまで言うって一体なにがあったんだよ…」


「あー、突っかかってきて煽られた」

「あぁ…なるほどな」


心当たりがあるってことはアイツマジで片っ端から煽ってんのか…


「しかも逃げたからいつ反省せずに突っかかってくるか分かんねぇんだよ、ダルい」

「えぇ…それをダルいで済ませんのかよ…」


「弱いからな」

「お前の弱い程信用できない物ある???」


「そんなに?」

「そんなにだよ!」


「あー、お前も何か悩みあったりする?」


リーダーとして悩みを聞いてもらうだけはね…


「あー、いや、俺の母ちゃんがさぁ病気でな?しかも異能由来の面倒くさい病気だ、そのせいで治療には大量の金が必要なんだ」

「お、おぉ…」


お、重い…

いきなり重すぎる…


「でな?金が入ったから治療して貰おうとしたんだけどな?…俺を使って金を稼いでた組織が母ちゃんを治療して欲しければもっと金を出せって…」

「…なぁ、その病気ってのはソーマで治るのか?」


「ソーマなら治るぞ?だってあれで治らない病はまだ発見されてないからな」

「そうか…取ってくる」


「は?なにいってんの!?どういう事!?ちょっ…待て、待てぇ!」

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