第58話 料理戦争 女の戦い



「「「手料理が食べたいのですか?」」」


「まあね、僕は料理を作るのは得意だし家事をするのは好きだから良いんだけど…偶には手料理が食べたいんだよ!」


「手料理ですか? それならこのフルールにお任せですわ! 完璧な美味しい料理を作りましてよ」


「あら?フルールが作ったら無意識で毒を入れそうですね。ロザリアが作ります! 私こう見えても料理も得意ですから」


「なに言っているんだ?! 料理はあたいの独壇場だよ! 任せてくれれば絶対に美味しい物を作るよ」


「どうせ、エルザは肉でも焼いて塩でも振りかけるだけですわね? そう言うのは料理とは言いませんわ」


「フルールは料理に毒をいれるのは得意と聴いた事はありますが、作れるのですか?」


「あたいは素材で勝負、お嬢さん育ちの2人じゃ、肉や魚の目利きは出来ないよな?」


「それなら、誰の料理がおいしいか勝負ですわね」


「負ける気はしませんけど?」


「あたいは、二人が真面な料理ができるか心配だな」


「「「あんっ!」」」


三人とも…こうは言っているけど、本当は仲が良いのは解るよ。


まぁいつものじゃれあいだから乗ってみるかな。


「それじゃ、今日から1日交代で夕飯を作って見ない?3日間それぞれが作った料理を食べ比べて、最後に誰が料理が上手いか決めれば良いんじゃないかな?」


「そうですわね! 私はそれで良いですわ」


「私に異存はありません」


「食べ比べれば解かるよな…よし!その勝負、あたいも乗った」


「それじゃ順番はどうする?くじで良いかな?」


「順番なんて関係ないですわ」


「別に何番でも構いません」


「あたいも同じだ」


お互い随分と…まぁ良いや。


「そう?だけど、順番は決めないといけないからくじは引いてね、後は公平にする為にルールを決めないと…」


「何でもありじゃないと面白くありませんわ」


「そうね、これも戦いと考えたら『何でもあり』ですね」


「勝負にルールがあったら面白くないよな」


「そう、解った」


結局、くじで順番を決めて、ルールはお互いの邪魔をしない以外、何でもあり…と決まった。


順番は


フルール ロザリア エルザの順に決まった。





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