第51話 VSエドガー


マーティンの奴め。


『そんなのお前1人で充分だろう』だと!


本当に友達がいの無い奴だ。


確かに俺が行けば余裕だが、一人で行くのは何となくつまらない。


だが、直属の10人が殺されちまったからな…


仕方ねー…1人で行くしかないのか…


さっさと済まして帰ってきますかね。


「戦闘用の空竜を出せ…3の勇者エドガーが行く」


「ハッ」


本当に面倒くさい。


俺は小型の空竜に跨り、ロザリアのいる場所へと旅立った。


◆◆◆


空竜に乗ったまま帝都を見回した。


普通は騎竜したまま


彼奴らの情報ではこの辺りに住んでいるという…居た。


あの女はロザリアだ。


フルールにエルザまで居る。


そうすると彼奴が…只のガキじゃ無いか?


これじゃ粛正されても仕方が無いな。


全く、彼奴らはなんで嘘の報告なんてしたんだ。


これじゃ、ローランに殺されても文句は言えない。


しかし、嬉しそうにしているもんだな、幸せそうに腕を組んで…これの何処が『地獄』だと言うんだ。


さぁ、これからどうするか?


さっさと殺して帰りたいが…流石に街中は不味いな。


◆◆◆


しかし、あれで隠れているのかなぁ。


気配がだだ漏れだって言うのに…


まぁ、どう見積もっても、誰と戦っても瞬殺。


問題無いな。


「セレス様、さっきからつけられて居ますわね」


「あれで尾行している気か、見えみえだって言うの」


「あれでも隠れている気なのですかね」


まぁドラゴニュートに変わったからこの位解るよな。


街中よりは人気が無い場所の方が良いだろう。


そのまま、帝都の門を出て森の方へ向かった。


暫く、歩き続け完全に人気の無い場所まで来た。


そろそろ来るか…


「見つけたぞ! 悪女、ロザリアにフルール、エルザ、勇者エドガーの名の元に…えっぎゃぁぁぁぁーーーっ」


空竜がエドガーに襲い掛かっていた。


「何故だぁぁぁぁぁーーーーーーっ!お前は俺の騎竜…だろうがぁぁぁぁーーー」


油断していたエドガーは右腕が食い千切られていた。


「セレナ様、あれはどう言う事ですの?」


「あはははっ馬鹿みたい、自分が乗って来た空竜に襲われてやんの」


「セレナ様が何かしたのですか?」


何もしていないが、当たり前だよね。


セレスお父さんは黄竜だから、その血を僕はひいている。


『竜』が僕の敵になるわけがない。


結局、僕たちが何かする訳じゃなく…勝手に空竜によってエドガーは大怪我をして慌てて逃げ出した。







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