第2話 プロローグ② 神の子創造
「セレスくーんお弁当持ってきたわ」
「悪いね…何時も、ふぅ今日も暑いな…」
「そうね…」
俺は今畑を耕している。
憧れていたスローライフ…
静子達は最初の頃は皆できてくれていたが『二人きりの時間が欲しい』という事になって今では交代制になった。
「はい、セレスくん、あ~ん」
「あ~ん」
「美味しい」
「うふふ、良かったわ」
◆◆◆
「凄いですね…人間って…もうかれこれ数百年、あれです…しかも夜の営みも毎日交代で…よく飽きない物ですね」
「あの5人は特殊なんですわ、まぁセレス様は素晴らしいかたですが…流石に毎日は…」
「うんうん…そうだね」
「本当によく飽きませんわね」
「そう言いながら、貴方達も週1では営んでいるじゃないですか?」
「そんな事言うならイシュタス様だって…」
「私は皆さんと違いまして『処女神』ですから穴がありません…その分どうしても、他の事をして…」
「イシュタス様…それは口外してはいけませんわ」
「そうだ、不味いよ」
「元聖女として言わして貰いますが、女神が『一線を越える以外全部』というのは不味いです!」
「マリアーヌ、フレイ、セシリア…私は女神ですが、セレスの妻でも
あるのです…満足させる為に頑張る事の何処がいけないのでしょうか?」
「幾らでも話は聞きますが、ここだけの話にして下さい」
「そうですよ」
「流石に…まぁ言っても仕方がないですね」
女神様という者はどうも感覚がズレていますので気をつけないと不味いですわ。
◆◆◆
「子供が欲しいのですか…やめましょう」
「流石に数百年まちました…そろそろセレスくんの子供が欲しいわ」
「私だってそうです、セレスの子を産みたい…」
「セレスちゃんの子供が欲しいの許可して…お願い」
「セレスさんの子供、許可して頂けませんか?」
ハァ~困ったものですね…
「皆さん、神が子供を作ると言うのは人間が子供を作るのとは違います。ほぼ不老不死なので死なないのです。50年~100年の寿命の人間と違い、無限に近い時間を共に過ごす覚悟が必要なんですよ」
「「「「それでもセレス(くん)(ちゃん)(さん)の子供が欲しいんです」」」」
「本当に困りましたね…マリアーヌやフレイ…セシリアは聞き訳が良いのに…皆さんが良い人なのは解っています…ですが余り許可したくないのです」
「「「「何故ですか」」」」
「あの、言いにくいのですが…皆さん子育てに限っては失敗なさっているじゃないですか? 旦那が良くないと考えても酷すぎますよ! 真面な勇者ゼクトですら、立ち直ったのはセレス、ルナ、マリンが居たからで…その三人が居なかったら…どうなっていたか…」
「「「「ですが…」」」」
「これは言っても解らないと思いますが、他の世界の神の話で、結構な数の神の子はやらかしているんですよ…オリンポスとか…大変なんですよ…ですが…そうですね…皆さんの気持ちも解りますが…皆で1人だけ子供を作りましょう」
「「「「皆で…ですか?」」」」
「そう、皆で…セレス、盗み聞きは良くありませんよ…」
「あはははっバレた」
「笑ってごまかして…もう、本当に貴方は身内には甘いのですから…まぁ良いです、このカップに『1人で精子』を出してきてください」
「あの…俺妻がいるんです、流石に1人は誰かと…」
「駄目です…妻というなら私だって貴方の妻ですが…良いですか?皆の子を作るなら偏ったら駄目です…1人で出して下さい」
「了解した…」
「マリアーヌ、フレイ、セシリアも来なさい…髪を一房と血を少し頂きます…」
「「「「「「「はい」」」」」」」
◆◆◆
「それでは…セレスの精子皆さんの髪の毛に血…勿論、私の毛と血もこのボールに入れます」
なんだ、これ…料理でも作るのか…
「そしてジャジャー―ン『神の元』創造神からその昔くすねて…いえ頂きましたこの秘伝の粉を入れ、更に水を加えます」
料理にしか見えない…お好み焼きかホットケーキを作るのに似ている。
「後は…良くかき混ぜて…そのまま放置します…24時間で皆んなの遺伝子を継いだ神の子が誕生です…あっ忘れてました『クリエイト』うふっこれで大丈夫ですね…私は子育ては苦手ですので欲しがった4人が中心になってちゃんと育てるのですよ…ふぅ…疲れましたね…それじゃ私は休ませて頂きます」
こんなんで本当に子供が出来るのか…
皆が不思議そうに…ボールを見ているけど…
あれに俺の精子が入っていると考えると複雑だな。
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