第190話 リゾート⑥ 熱い夜
サウナで三人がのぼせたから、部屋に戻ってきた。
浴衣に着替えていても、汗ばんだ姿が凄くセクシーに見える。
マリアーヌもセシリアもフレイも容姿は前世でいう外国人そのものだ。
着物と間違えているのか、異世界人が意図して伝えたのか、独自のマナーなのか下着をつけていない。
そして、しっかりと汗を拭かないで浴衣を着ている。
だから、本当に『水の滴る良い女』ならぬ『汗が滴る凄い美女』になっている。
浴衣が汗で体に貼りついて、着崩して着ているせいで、凄くセクシーに見える。
「サウナのせいか体が火照って熱いですわ」
「本当に熱いですね」
「体が熱くて仕方がない…本当に熱いな」
そう言いながら浴衣をパタパタしている姿は、まるで前世の女子高の様な雰囲気だ…まぁ噂で聞いただけで見た事は無いけどな。
「おっ、扇風機がある」
凄いな、エアコンは無いけど扇風機はある。
尤も此処コハネは気候が良く、夏涼しく冬は暖かい。
多分、風呂上りに楽しむ為に作ったのかも知れない。
コードが無いから、何かの魔法で動いているんだろうな。
「「「扇風機?」」」
「このスイッチを入れるとこの羽が回転して風が吹くんだ」
「凄いですわね…涼しそうですわ」
「確かに、涼しそう」
「おっ、良いね…」
俺は黄竜だから、特にあついと感じない。
「俺は良いから、三人で使って良いよ」
俺がそう言うと、扇風機を首振り状態で使い、浴衣をパタパタさせている。
うん…後ろから見ていても、なかなかエロイな。
その後、お座敷に食事が運ばれてきた。
俺は事前に『お刺身に白米』を頼んでいたが、三人は普通に洋食だ。
お刺身やご飯は異世界人ようのメニューでこちらの人間には不評のようだ。
だから、これを食べているのは俺だけだ。
「セレス様は生魚が好きなのですわね。お腹には気を付けてですわ」
「横の腐った豆なんて奇食扱いなのに、凄く美味しそうに食べていますね」
「私も豆腐や生魚はまだいいけど、納豆だっけ? その腐れ豆だけは無理だよ」
「まぁ、好き嫌いはあるから仕方ないよ」
納豆は嫌いな人は嫌いだから良く解る。
俺も前世で子供の頃は嫌いだった。
食べられる様になったのは大人になってからだ。
今は…まるで故郷の料理みたいに凄く懐かしい。
◆◆◆
食事を終えて、もう一回お風呂に行こうと思ったのに…
「セレス様、今日は…その熱い夜を過ごす約束ですわ」
「静子師匠達と行っているようにして下さるのですよね…楽しみです」
まだ結構早い時間だと思うんだけどな。
「ハルカ師匠やミサキ師匠から聞いたんだけど、一切服を着ないでするんだって…凄いよな。しかも3人一緒でするなんて、聞いた事無いし凄くエロく感じるよ」
そう言うと三人は浴衣を脱ぎ始めた。
帯を解いてハラりと浴衣が下に落ちるとスタイルの良い肉付きの良いセクシーな体が俺の目に飛び込んでくる。
女性特有の『恥ずかしさ』が無く、実に堂々とした脱ぎっぷりに見えるのは貴人ならではなのかも知れない。
綺麗な体を見せつけられた…そう感じる位に堂々としている。
そのまま、三人は、食事の後に仲居さんが敷いてくれた布団に寝転がった。
「さぁ、セレス様、私をお好きにして下さいですわ」
そう言うとマリアーヌは両手を広げて俺を招くようなポーズをとっている。
その横で…
「セレス様…私も自由にして貰って構いません、どうぞ、お好きな様に...」
セシリアは流石に恥ずかしいのか胸を隠しながら横たわっていた。
「セレス様はこう言うのも好きなんだろう?」
そう言いながらフレイはお尻を突き出しフリフリしている。
俗に言うバック、後背位のポーズで色々な物が見えてしまっている。
今迄は三人とも王族だから、前世で言うネグリジェに近い薄い物を着て、正常位でしかしたことは無い。
静子達に話を聞いたのか、今迄とは全く違う雰囲気だ。
「ゴクリ」
思わず唾を飲んでしまった。
「セレス様、静子様達と同じにして下さる約束ですわ」
「そうですよ…その静子師匠曰く『あれは反則的よ~』と言ってましたので、同じようにお願い致します」
「師匠達だけズルいよ…セレス様、さぁ、しような…」
俺が躊躇しているとマリアーヌに手を引っ張られ、そのまま3人にダイブする様につんのめった。
「さぁ、セレス様、望むがままですわ。ご自由にして頂いても構いませんし、何かして欲しいなら何でも言って下さいですわ。なんでも致しますわ」
「私も気にしないで自由にして頂いて構いません。荒々しくして頂いても良いですし、なんなりと命じて下さい。なんでも致します」
「私も、同じだよ…何でもするし、何でもするから言ってくれ」
今迄とは違う三人との夜が始まる。
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