第167話 露天風呂
「本当に凄い!」
「セレスくん…凄いわよこれ!」
「これが、噂で聞いた畳…だよね!セレス」
「嘘、セレスさん、部屋にお風呂があるわ」
「これが異世界テイストって奴かな?セレスちゃん」
「ああっ、本当に凄いな」
確かに凄いとしか言えない。
前世の記憶があり、本物の日本を知っているからこそ、その『再現性』の凄さに驚く。
まさにここは高級旅館、その物だ。
「これだけじゃないんですよ! 部屋にお風呂もありますが、この旅館は貸し切りですので、大露天風呂がありますから堪能して下さい。良かったら先にお風呂を浴びてきては如何ですか?その間にお食事の準備をしておきますから」
「そうだな」
流石に『一緒に風呂に行こうか?』とは言いにくいな。
「セレスくん、良かったら先に…お風呂頂こうか?」
「セレス、露天風呂だって先に行こうよ」
「セレスさん、露天風呂ですって、楽しみね」
「セレスちゃん、外にお風呂があるなんて不思議…だわ」
「それじゃ行こうか?」
「「「「うん(はい)」」」」
こう言う所が凄く良いんだよな…俺が何をしたいのか察してくれる。
こう言うのは、若い子にはなかなか出来ない。
それに、皆が俺好みの美人だし…
◆◆◆
なんだ…混浴じゃ無いのか?
「それじゃ、セレスさん、また後で」
「セレス…もしかして残念だと思っているのかな?」
「セレスさん、私も少し残念です」
「そうね残念だけど仕方がないわ」
よくある温泉の男女の暖簾が掛かっている。
温泉=混浴、そう考えた俺がバカだったのか?
「それじゃ女性の皆さんは湯浴み着に着替えてから入って下さいね…それじゃ温泉を堪能して下さい。それじゃ、お風呂から出たら食事が出来るように準備しておきますね」
お礼を言って皆で温泉に入っていった。
1人か、少し寂しいな…
脱衣所で服を脱いで温泉に入ると…
「えっ…セレスくん? どうして此処にいるの?不味くない」
「セレス、もしかして女湯に入ってきたの? 出て行った方が良いって」
「セレスさん…」
「セレスちゃん、流石にこれは、不味いですよ?」
「え~と…あれが俺が入ってきた入口」
しかし、湯浴み着も凄いな。
凄く薄い白い生地で、前の部分を幾つもの紐で結ぶ構造だ。
そしてどう考えてもこれは透ける。
お湯に濡れていないのにうっすら透けているんだから…確実だ。
しかし、昔の転生者や転移者は本当にやりたい放題だな。
ある意味凄いな。
「「「「うそ、セレス(くん)(さん)(ちゃん)中は一緒なの!」」」」
「あははっそう見たい」
そう言えばこういう温泉あったよな…結構作り込んでいるな。
しっかりした岩風呂だ…凄い。
本当に再現性が凄すぎるんだよな。
「それじゃセレスくん…一緒に入ろう…か?」
「セレス、何赤くなっているのかな?」
「セレスさん、もう見飽きる位見ているじゃない?」
「セレスちゃん、こんなおばさんの体見ても流石にもう興奮しないでしょう?」
いや、幾ら見ても見飽きる訳ない。
4人は俺から見たら全員がタイプこそ違うが年上の『美人』だ。
こんな素晴らしい美人がこの世界ではおばさん扱い…本当に勿体ない。
「幾ら見ても飽きることは無いよ! 油断すると鼻血がでそうな位だよ」
「あら、いやだ…もうセレスさんは…こんなおばさんに全くもう…此処暫くしてなかったから、後で相手してあげるわ…」
「セレス…本当に飽きないよね、私は確かに童顔だし見た目は若いけど…マリアの母親なんだよ…本当に、まぁ良いよ」
「セレスさん、私おばさんですよ? それなのに…まぁ嬉しいから、セレスさんが私に飽きるまでは幾らでも相手します」
「セレスちゃんは、全くもう…私も良いわよ」
この世界では『おばさん』扱いするのが本当に早すぎると思う。
20代半ばで女扱いしないなんて…本当に勿体ないな。
俺はこの位の年齢の女性じゃなくちゃ女に思えない。
はっきり言えば、女性らしさや包容力は絶対に若い子なんて持っていない。
まぁこの世界じゃ俺は確かに少年だから、周りから見たらババコンなんだろう。
だが…そんなの関係ない。
「そう、それじゃ…」
「セレスくん…鼻血が出ているわ」
「セレス…鼻血…」
「セレスさん、はいこれ拭き拭きしようか?」
俺はサヨからタオルを受け取ると鼻にあてた。
「ありがとう…」
「セレスちゃん、まだお湯に浸かってないのにのぼせたの?」
「いや、そうじゃ無くて…それ」
「嘘、セレスくん、こんなので興奮したの?確かに少し透けているけど、うふふ、それだけよ」
「え~とセレス…もっと凄いの見ていると思うけど」
「うふふふっ…こんな体でもセレスさんが興奮してくれるなんて女として嬉しいですね」
「しかし、セレスちゃんは本当に私達…好きなのね、こんなおばさんの体見て興奮なんてするのはセレスちゃんだけだわ」
確かに裸の方が凄いんだろうけど…薄い生地の服が肌に貼りついて透けて見えるのは…凄く、セクシーに見える。
「凄く綺麗で、凄く興奮する…」
「うふふっ、あらあら、それじゃセレスくんの為に今晩頑張っちゃおうかな?」
「あははっ、セレスは全く仕方ないなぁ~それじゃ私も頑張っちゃうからね」
「セレスさん、本当に凄いですね、うふふふふっ、この歳になってまた男性に求めて貰えるなんて、しかも若いんだから、今夜は思いっきりがんばりますね」
「セレスちゃんは本当にもう…そうね今夜は私も頑張っちゃおうかしら」
湯浴み着も凄くセクシーなのに…こんな事言うから…そっちに頭が言ってエロく感じなくなっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます