第160話 話し合い
ハァ~ここからはロスマン名誉教皇にロマリス教皇にプラスして更にザンマルク四世にサイザー帝王が加わるのか。
これじゃ三国揃い踏みじゃないか…此処で人間側の全てが決められるんじゃないのか?
「それで我々が話した結果、セレス様は女神イシュタル様より上の存在の可能性が高いという事が解りました…今後、全てにセレス様の意向が優先される…それを教会と聖教国ガンダルが認める事になりました」
「まぁこの世界の創造にも関わった神の眷属…そして全ての生物は死んでしまえば、セレス様の主神の神なのです…もう超法規的な扱いになるのは当たり前なのです…それ以前にもうこの世界にはセレス様に勝てる存在は居ないですから当たり前の事ですね」
「それは我が帝国が身に染みております『勇者』ですら王城は半壊しました、その勇者よりも強い『英雄様』が神格化されたのであれば当然の事だと思います」
あれ、あの猛々しい筈の帝王が…これか?
「その通りでございますな、王国も反対はございません」
なんだこれ…気のせいか腫物に触るような感じだな。
「それで、神竜であるセレス様からのお願いがございまして『静かに過ごしたい』という事でございます…この願いを叶える為にすぐに最優先で話し合いをしていきたいと思いますが如何でしょうか?」
「名誉教皇様、それが願いなのですから、まずはそれを叶えるべくすぐにこの場で決めていくのが宜しいかと思います」
「教皇、よくぞ言いました、セレス様この場を借りて宜しいでしょうか?」
「ああっ構わない、この場所を貸すから自由に話し合ってくれ」
「「「「はい」」」」
しかし、これからどうなってしまうんだ。
◆◆◆
その後三国の代表は3日間の間寝食を忘れて話し合っていた。
勿論、こちら側で食事を出すように指示したしちゃんとした寝室も用意した。
代表だけならいざ知らず…ぞろぞろとついてきた家臣や貴族は多すぎて面倒だと思っていたが…街的にはお金をしっかり落としてくれるから収益になるからマイナスばかりじゃないらしい。
しかし、本当に面倒くさい事になったな。
『英雄』ですら面倒くさいのに『神竜』だ。
最早『神』扱い…せめてこのままコハネの国王扱いで、これ以上は放っておいて貰いたい。
本当に俺は
『静かに生活したい』
それしか無い。
結局話し合いの結果。
1 神である俺の意思は全てに優先する
2 コハネを正式に独立国とし他国からは干渉を一切しない
3 既に世界に『神』として発表をしているからこの否定は出来ないが、基本的に直接の願い事は禁止。
4 出来る限り、普通に扱う事
こんな事が決まった。
勿論、もっと沢山決まり事があるが、概ねそんな感じだ。
まぁ良いや…取り敢えず自由にして良さそうだから…もうバカンスに戻るか…
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