第3話【人選ミス】

「・・イギャー!!」


 必死でエルダーを落ち着かせようとしてる真一郎めがけて、カバンが2つ顔にぶつけられ奇怪な真一郎は悲鳴を上げて倒れた。


 エルダーは怒るがさめてあっけにとられ振り返ると、


「え?」


 倒れてる真一郎に手を置き首を振り、短めの黒い髪を身長の低く少年は呆れた顔で、

 

「おいおい、元トラブルメーカーの迷惑クラス委員長、女子が気にしてる事を言うとかか最低だぞ!」

「ああ、そのとーりだ!」

「おはよう、あ、エル姉ー[エルねえー]だ♪」


 黒髪の目つきが細く顔で背丈の高い体育系の体つきの少年が腕を組んで頷いて力強く言う彼の名前は相島 浩輔[あいしまこうすけ]であり、身長が低い少年は山田 海[やまだかい]であり、その後ろから、真一郎に雰囲気はどこなく似た感じで背が低く眼鏡をかけてない少年の名前は野村寛治[のむらかんじ]がエルダーに声をかけた。


「寛君『かんくん』おはよう♪」

「久しぶりね♪」


 嬉しそうな顔でエルダーは名前を呼んだ少年に近寄って頭を撫でた。


「おーい」


 明人、留美ちゃん、久美ちゃんも駆け寄って、


「ん・・・・・これは死んでる?」

「うん、バカ眼鏡は死んでる」

「そうだな」

「あっけなかったな」


 倒れてる真一郎を見て明人が聞くと、久美は同意して、海と浩輔は頷いたて、無言でエルダーは合掌した。


 そして、


「こら!」

「この全国1億人のファンがいる天才的な僕は死んでない!」

[そんなにいないだろ!]


 と言って、起き上がり僕は思い、エルダーは[チッ]と舌打ちした。


「今、舌打ちしなかった?」

「してないわよ」


 舌打ちに気付き真一郎は見て、エルダーを目を逸らしてした。


 横から海君が、


「ところで、叶その子、知り合いぽいから紹介しろよ」

「おお、いいね」

「う~ん」


 興味ありそうに浩輔も乗り、真一郎は考え込んだ。 

 普段、考え込んでる事をしていない真一郎をみて、


「ん?」

「どうしたの?」

「いや、紹介だけにどうしょうかいしょうかな?と・・」

「・・・・え?」

「・・・・は?」

「・・・・はあ?」


 僕達は不思議な聞いたら、真一郎から真顔で言われ数秒固まり、留美ちゃん[あらら]と微笑んだ。


 直ぐに真一郎はピースをして笑顔で、


「イエィー♪」

「紹介(しょうかい)だけに、どうしょうかいしょうかな?(どうしようかな?)・・・って、変えたのが良かっ、イギャッ!!」


 無言で海はカバンを拾い、エルダーと久美も浩輔も怒ってカバンを迷うことなく顔面にぶつけ、再び倒れた。


「誰がお前のくだらないシャレを聞きたい言った。貴重な時間を無駄にするな!」

「そうだ、そうだ!」

「やっぱり・・・コレがやると人選ミスね」

「人選ミスは同意ね」


 怒った顔で海、浩輔、エルダー、久美はカバンを拾い、僕は労いの言葉で寛治君をみた。


「いつもコレの子守ご苦労様」

「ノーコメントで」

 

 呆れた顔で寛治はそらした。


 溜息を吐いてエルダーが、


「ここは寛君が紹介して♪」

「うん」


 寛治はふられて頷いて、海と浩輔君はわくわくした。


「エル姉ーは、向こうの世界の帝国の皇女マルダー殿下の母違いの妹で、名前はエルダー・H[ホーマ]・ファミアルだよ。」

「すごいでしょう♪」

「ええええええええええええ!?」

「やっぱりね」


 紹介にエルダーは腰に手を当てドヤ顔して、僕と海と浩輔と久美は驚愕し魂が抜けた顔で固まり、留美は普通の顔だった。


 不思議な顔でエルダーは留美を見た、


「あれ?」

「貴女は私[わたくし]の事は、驚かないわね」

「以前に私が幼い時に、小学校に知り合いに面倒見がとっても尊敬が出来る良くて、いいお姉ちゃんがよく公園で遊んでくれて、いつもマルダーお姉ちゃんスエリアお姉ちゃんとタクトお兄ちゃんも遊んでくれて、マルダーお姉ちゃんが話すのは妹のエルダーちゃんの事をよく言ってたから♪」

「なんとく、雰囲気とか似てるかピンときたのよ♪」

「なるほど♪」


 にっこりと留美は話してエルダーは納得した。


「その面倒見いいお姉ちゃんは何してるの?」

「え?」

「きっとステキな人だろうな♪」

「マルダー姉さんは、いつも恋に性別不要だの、タクト君と共闘するとか・・・たまにいってたから♪」

「そうな・・だ?」


 興味持ちエルダーに聞かれ、ちらと留美は固まってる明人の方を見て、


「・・・・ごめんね。この話はここでおしまいね。」

「なんで?」


 留美は黙りこみ直ぐに謝った。


 不思議な顔でエルダーは聞き返した。


「ねえ、教えてくださいな?」

「マルダー姉さんも皇族ゆかりの学園に入って時期に、休みに帰ってくるとたまに暗い顔だったから・・きっと私[わたくし]の予想だと、その人がマルダー姉さんをふったと思ってるの!」


 なおも諦めずにエルダー留美に聞いて、


「・・・ごめんね。」

「今は明人君も居るから、本当に明人君が好きなら今は聞かないで・・・後で教えてあげるからお願い。」


 耳元で小声で悲しいそうに話して、エルダーは納得がいかないが黙った。


 そして留美は、まだ固まってる僕達の方に歩いてきた。


 そのまま立ち止まってエルダーは、


[どうしてもっといぶるのかしら、私[わたくし]はマルダー姉さんにあんな顔をさせた奴を絶対に許されないわ!]


 子供の時にお城でマルダーの部屋を覗いた時に涙を流してる事を思い出して、許せない気持ちだった。

エルダーも歩き出した。

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