私はとある事情で、6歳から18歳で大学に合格するまで、養護施設(現在の児童養護施設)に入所して育ちました。
ここで書かれた人物とは全く経験も何もかも違うが、私の場合、高校受験で失敗したのが、かえって幸いしたのかもしれない。
これよりある意味軟着陸的な、しかし、それよりはるかに激しい形で、彼(彼女)ら、つまり、その施設で出会った大人=職員や、一見「ためを思って」接していた大人たちを、自らの手で葬るかのように、生きてきましたから。
ただ、私の場合は、その施設の「中興の祖」の一人である前園長さんのおかげもあって、ここまでひどい形の「着陸」にならなかったのは、ありがたかった。
味方面して愛情後化して近寄ってくる「他人」の多い中、社会性を何より重視していたその方のおかげで、私は救われた面も、あるので。
こういう経験をすれば、(別に私の本を宣伝するつもりはないけど~苦笑)、そりゃあ、本の何冊も書けるようになりますって(いやマジで)。