第12話

 非常に長い長い投稿だった。とてもSNSで投げる分量ではない。

 読み終えると、どっと疲れが出た。分量ばかりでない。その振る舞いにさえ尋常ならざるものが見え隠れしたこのひとに、私はある種の恐れを感じた。


 このひとは、これからも呪詛のことばを吐き続けるのだろう。産みの恩を忘れ、育ての恩を忘れ、いつまでも、いつまでも。


 恐らくは四十しじゅう手前になってもなお自分というものがなく、全てを肉親や他人に求めるあいまいなそのひとを、私はしずかにブロックした。二度とタイムラインに流れてこぬように。

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霧想 べてぃ @he_tasu_dakuten

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