いんたーみっしょん。(その1)
「ご苦労であった」
この国の王、イダイナール一世の言葉に、
「いえ、この国の世話になっている者として当然のことをしたまでです」
跪いている俺は、パーティを代表して答礼した。
王城のとある部屋。内密に城へと呼ばれた俺たちは、王様じきじきにお褒めの言葉を頂戴する栄誉を得ていたのだった。報奨金も出たから、これで今月の家賃は払えそうだ(俗物だなぁ、俺って)(苦笑)。
「そうか。そなたらの働きに感謝する」
王様は俺たちをひとりひとり見つめて頷いた。
――んだが、何だか、俺、王様にやたらと熱い視線で見つめられてるぞ!?
(そ、そんないいオトコじゃないですよ、俺!?)
「有り難きお言葉に感服の極み。有事の際にはまた、微力なりとも御身のお役に立つ覚悟でありまする」
動揺して言葉が出ない俺の代わりに、フローさんが涼しい顔で答礼してくれる(す、すみません、フローさん)(汗)
こうして、俺たちと王様との一回目の会見は終了したのだった。
(まあ、二回目はないかもしれないけどなー)(笑)
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