シャッタースピードとF値とISO感度

 一眼レフを買うまでに、カメラについていろいろ調べました。具体的には価格コムのカメラ掲示板をずっと眺めてました。結構面白かったですね。各メーカーの特色なんかもわかってきました。最近は見てないので、今はどうなっているんでしょうね?

 というわけで今回は、シャッタースピードとF値とISO感度の三角関係についてです。


 カメラというものは大雑把に言うと、レンズを通して入ってきた光を撮像素子で受けて、溜まった電荷を画像に変換しています。入ってくる光の量が多すぎると白飛びして真っ白の写真に、足りなければ暗い写真になってしまいます。

 これを調節するのがシャッタースピードとF値、とISO感度です。


■シャッタースピード

 光を取り込む時間を調節します。

 シャッターを開けている時間が長ければ、長時間光を取り込むことが可能となり、川を流れる水や滝をぬるぬると写したり、花火が花開く様子を写したり、夜の交差点で車のヘッドライトの軌跡を写したり、夜空の星が動く軌跡を写したりすることができます。

 もちろんその間カメラが動くとブレるので、三脚を使うなどカメラが動かないように固定しましょう。

 シャッタースピードを速くすると、飛び散る水しぶきをピタッと止めて写したり、運動会で走る子どもを止めて写したり、手振れを気にせず撮影できるようになります。


■F値

 絞り値とも呼ばれる値です。レンズを通って入ってくる光の量を調節することができます。数値が少ないほど絞りが開いた状態となり、取り込める光の量が増えます。

 絞りを開ける(F値を下げる)と、被写界深度――いわゆるピントの合うエリアが狭くなり、背景をよりぼかせるようになります。絞りを絞る(F値を上げる)と手前から奥までピントの合った写真になります。絞れば取り込める光の量が減りますので、その分シャッタースピードを長くして最終的に取り込む光の量は変わらないようにしましょう。

 また基本的に絞りはある程度絞ったほうが、画質がいい写真となることが多いです。逆に絞りすぎても画質は低下します。それどころか撮像素子についたゴミや、レンズ内のゴミが写真に写りだしてきます。

 エントリーモデルのコンデジやスマホカメラでは、絞り機構そのものがついていないことも多いです。また変更できても2段階のみで、実は絞り機構ではなくNDフィルターで光の量を調節しているだけで、ボケ量を変えられないものもあったりします。


■ISO感度

 光に対する感度を調節できます。ISO感度を上げると、少ない光の量でも明るい写真を撮ることができます。ただし、感度を上げすぎると画質が低下しますので、そのカメラに合った感度以上には設定しない方が無難でしょうか。

 一般的に撮像素子が大きいカメラのほうが有利で、ISO感度を上げても画質は低下せず、奇麗な写真が撮れます。また同じ撮像素子サイズでも、新しい製品のほうがノイズが出にくく画質がいい傾向にあるでしょう。


■まとめ

シャッタースピードを半分にすると、光を取り込む時間が半分になるので明るさ半分の写真が撮れます。

F値を1.4倍すると、一度に取り込める光の量が半分になるので、明るさ半分の写真が撮れます。

ISO感度を半分にすると、感度が半分になるので明るさ半分の写真が撮れます。


この関係を覚えておくと写真の明るさを変えずに、

・ボケ量を調節したり

・ノイズを減らしたり

・動く被写体をピタッと止めたり逆にブレさせたり

などなど、いろいろな楽しみ方ができるようになると思います。

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