7. 腕枕。

 久々だ…。

 この腕枕。って…。

「おはよう」

 三戸みとの、だった…。

「男担ぐのって大変だよね…」

「ごめん…」

「寝不足でしょ?」

「え…」

 ギュッと抱きしめられている…。

「ゲームのし過ぎ」

「それは否定できない…」

「そんなに吞んでないのに、すぐに寝ちゃうから…」

「俺、下戸よ」

「嘘…」

「呑めそうに見えて、全然…」

「ところで、今日も仕事だと思うんだけど…」

「え?」

 え?

 あ。今日、仕事だった…。

 今、何時?

「帰る時間ないと思うよ」

「それは分かってるよ。だから…」

 何故か着替えがある。

「お母さんに言って、取り寄せた…」

「え…?」

多田ただのお母さんに伝えてって言って、持って来てもらったの」

「あ。ありがとう…」

 多大な迷惑をおかけしました…。

「言葉だけ…?」

「え…?」

 三戸の顔を避けられなかった…。

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