第3話 憧れの株主優待
高校の授業で株式会社について理解した私。なにかの授業で先生が「親が株券持ってるやついるか~?鉄道のとか持ってるだろ?」と。
結局私のクラスでは誰も手を上げなかった。だいたいクラスに何人かは居るのになぁ~とぼやく先生。
私のその時の心境は、株券持ってるってことは株主?かっこいい~。である。
株主=金持ち
株主、なんて素敵な響き。株主への憧れを持ちはじめる。
時は経ち、大学時代。
友人たちと吉野家に行った。友人の一人が、お父さんにもらったという株主優待の券で支払いをしたのだ。それだけでも衝撃的だったのに、もう一人の友人が、「うちも前に持ってたよ。売っちゃったらしいから、もうもらえないけど。」なんて言うじゃないですか!
この子たちの家は富裕層や!って思いましたよ、はい。
まあ実際、看護大学の学生は割合裕福なご家庭が多かったな~と思う。看護大学なんかいかなくても、専門学校や短大で受験資格は取れるから。看護師になるのに、わざわざ大学行くってのはやっぱり裕福な家が多い。
うちは裕福ではないけど、国公立なら大学いってもいいって言ってくれたから通うことができた。学費の授業料しかだしてもらえず、交通費や教科書代をバイトで稼いで大変だったけど、今思えば大学行かせて貰えてよかったと思える。滑り止めの専門学校だったら学費は半分ですんだだろうしね。当時は恵まれた周りの子達みて羨んでたけど、今は感謝している。
話を戻すが、株主優待の恩恵を目の当たりにし、株主への憧れをさらに強くするのであった。株主、株主優待、優雅な生活。妄想は膨らむ。
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