24.「野球経験はないけど、ここの野球部は初心者歓迎みたいだからさ」
初心者歓迎――その言葉に嘘はなかった。
試合の勝利よりも野球を楽しむことを目的とした部活であり、たまには練習をサボってゲームで遊んだりした。
何かが起こるのではないか、あるいは裏があるのではないか――そういうわけでもない。
そのうちに君はマネージャーの広井さんと付き合うようになり、何かが起こるのではないか――と思ったが、特に重大なイベントは起こらず楽しい学校生活を送った。
そして、君は無事に高校を卒業した。
君は最後までごくごく普通の高校生だった。
【HAPPY END】
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