Vol.2『魔法少女ひき肉とニラのスタミナ丼』
「月川先輩と」
「ミクるんの」
「「まじかる☆クッキング~」」
「せんぱぁ~い! 最近元気が出なくて困ってるんだ~! ほんと、朝起きても萎れたままなんですよ。俺まだ大学生ですよ? この先数多の女性との出会いがあって数多の蜜月が待ってるはずなのにこんなのって無いですよ。お願いします、せめてこれだけは何とかしてください」
「元気が出ない未来君の為に、名も知らぬ魔法少女の肉を使ったスタミナが肉料理を作ろう」
「わ~い!」
「今日作る料理はこちら! 魔法少女ひき肉とニラのスタミナ丼だ!」
「また丼ものですか」
「何か文句でも?」
「わ、わ~い! 楽しみだなぁ~!」
「使う材料はこれだ」
・魔法少女ひき肉 150g
・ニラ 50g
・すりおろし生姜 小さじ2分の1
・すりおろしニンニク 小さじ2分の1
・ごま油 大さじ1
・醤油 大さじ1
・みりん 大さじ1
・砂糖 小さじ2
・卵 1個
「さあ、今回はパパっと作れる簡単レシピだ。テンポよく行こう」
「は~い!」
「まずはニラを三センチ幅に切る」
「野菜が苦手な君も、きっと美味しく食べられるはずだよ!」
「フライパンにごま油を引いてから、すりおろし生姜とすりおろしニンニクを中火で加熱しよう。こだわりたい人は、自分で生姜とニンニクをすりおろしても良いかもしれないね」
「難しそ~!」
「香りが立ってきたら魔法少女ひき肉を加えて、そのまま中火で炒める」
「緊急事態発生! 魔法少女の肉がひき肉になってないよ!」
「おっと、それは困った。そんな時は……」
「そんな時は~?」
「ベズ!」
「おう、呼んだかい? 何だ、美味そうな匂いがしてんじゃねえか」
「良かったらベズも食べると良い。代わりに一つ仕事を任せたい」
「何でも言ってくれ」
「この魔法少女肉をひき肉にしてほしいんだ」
「お安い御用だ。……アォ~~~ン!」
「さすがベズさんだぁ~! 自慢の爪で瞬く間に肉がぐちゃぐちゃになっていくよ~!」
「よし、これで無事、魔法少女ひき肉の準備が出来た。炒めていこう」
「ジュウジュウ良い音が鳴ってるね~!」
「魔法少女ひき肉に火が通ってきたら、さっき刻んだニラと、しょうゆ・みりん・砂糖を加える。ここからも変わらず中火のまま炒めよう」
「うっひゃ~! 音と匂いがたまんないね~!」
「さて、全体に馴染んだね。ミクるん、ごはんの用意を。ベズの分も忘れずにね」
「頼んだぜ!」
「おまかせあれ~!」
「丼ぶりに食べたいだけごはんを盛り、その上からひき肉を掛け、最後に卵黄を載せれば……。完成だ!」
「「わ~い!」」
「さて、それではいただくとしよう。全ての生命に感謝して……」
「「「いただきます!」」」
魔法少女食べてみた。 雅ルミ @miyabeee-rumi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます