4-精霊ですか
『あの子じゃない?』
『あの子だね。』
眠りに就こうとした次の瞬間にはまた新たなお客さんが来たようです。
『でもこの子眠そうだよ?』
『話し掛けても良いかな?』
『でもこの子に私たちがつかないといけないのかな?』
『精霊神様からのお願いですからね。精霊神様のお願いは断れませんし。』
『そうですね。』
そんな会話が聞こえてきますが流石は赤ん坊の体と言った所でしょうか?瞼が重くなって既に目が開けれません。
『ほらね。この子は眠そうだから明日にしようよ。』
『そうしようか。』
『そうしようね。』
その言葉を最後に僕は深い眠りについたのでした。
次の日の朝、目が覚めた僕はどうすればいいのか悩んでいました。
『起きた?』
『起きちゃった?』
『起きてくれたの?』
そんなことを言いながら僕の頭上……と言っても今の僕は仰向けなので目の前ですがそこに6人の人?が居ました。
「アギャギャンギャア?(あなたたちは誰でしょうか?)」
『喋らなくて良いんだよ?』
『私たちは念話でも話せるよ。』
『君以外は私たちを視認出来ないからね。』
なるほど。なら言われたとおり念話どやってみよう。
(こんな感じで良いでしょうか?)
『そうだよそうだよ。』
『そんな感じそんな感じ』
『出来てる出来てる』
(では改めて。あなたたちは誰でしょうか?)
『私たちは精霊だよ。』
『でもただの精霊じゃないよ?』
(ただの精霊じゃない?精霊には何か階級でもあるんですか?)
『あるよ。』
『もちろん。』
『私たち精霊以外にも悪魔にもあるよ。』
(あるんですね。なら少し、教えてくれませんか?)
『良いよ。』
『私たちで良ければ教えるよ。』
(ならお願いしても良いですか?ついでに自己紹介なども。)
『分かりました。精霊の階級にも下から順に男爵級、子爵級、伯爵級、侯爵級、公爵級、王級、帝級があるんです。』
『あるんだよ。』
(精霊の階級についてはなんとなく分かりました。次はあなたたちについて教えて下さい。)
『なら私からするね!私は帝級精霊であり火を統べる大精霊。火の大精霊フレアだよ。宜しくね。』
そう言って体の周りの所々を炎を纏っている少女が自己紹介した。
『次は私ですね。私は帝級精霊であり水を統べる大精霊。水の大精霊ミルです。宜しくお願いします。』
次に自己紹介したのは体の周りの所々水を纏っている女性だった。
『次は僕だね。僕は帝級精霊であり風を統べる大精霊。風の大精霊ウィンだよ。宜しくね~。』
次に自己紹介したのは体の周りの所々を風を纏っている少年だった。
『次は私。私は、帝級精霊であり、土を統べる大精霊。土の大精霊シイカ。宜しく。』
次に自己紹介したのは体の周りの所々を手のひらサイズの石をいくつか浮かせて纏っている少女だった。
『次は俺だな。俺は帝級精霊であり闇を統べる大精霊。闇の大精霊ブラウだ。宜しくな!』
次に自己紹介したのは体の周りの所々を黒い靄で覆われた少年だった。
『最後は私ですね。私は帝級精霊であり光を統べる大精霊。光の大精霊イトラです。宜しくお願いしますね。』
最後に自己紹介したのは体の周りの所々を白い靄で覆われた女性だった。
(え、ええ。みなさん宜しくお願いしますね。だけどなんでこんなに精霊が居るんですか?それにみなさん階級が最上位の帝級精霊ですし………)
『それはね~』
『ちょいと待て。さっきまで女性陣が話しまくっていたんだからこれは俺ら男性陣に話させてくれ。』
『そうだね。さっきまで楽しんでいたみたいだし、僕たちも少し楽しんでも良いよね?』
『む~~。でも良いよ。』
『そうですね。』
『ん、良いよ。』
『それじゃあ今から何でここに俺らが集まったかの説明をするぜ。』
『するよ~。』
(お願いします。)
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登場人物
火の大精霊フレア(階級:帝級)
水の大精霊ミル (階級:帝級)
風の大精霊ウィン(階級:帝級)
土の大精霊シイカ(階級:帝級)
闇の大精霊ブラウ(階級:帝級)
光の大精霊イトラ(階級:帝級)
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