冒険録79 主人公が即死魔法を食らった!
「え、と、夕……なんだよな?」
「うん。十年後の二十歳の
「マ・ジ・か!?」
その夕さんは
「わわわー! ままがままだー!」
そこでルナが
「ふっふっふー。どぉ、どぉ? びっくりしたぁ? にっしし♪」
姿は大人のお姉さんになっているが、いつものように
「びっくりなのー!」
「ああ。そりゃもう、ビックリなんてもんじゃ……いやぁ、魔法でそんなことまで――あっ! これが秘密の願い事?」
「そそそ」
タイムトラベルで幼女の姿になってしまった夕は、それを
「今の私にできるか心配だったけど、慣れ親しんだ本来の姿に戻るだけだから、上手くイメージできた……と思うよ?」
そこで夕はベッドの前まで歩いてくると、その場でゆっくりと一回転する。鏡も無いので、上手くできたか俺に確認して欲しいのだろう。……それともちろん服の感想も。
それで身体については、美女と美少女の中間のような雰囲気で、美しくも可愛らしい童顔のお姉さんだ。当然本物を見たことがないので何ともだが、十年成長したらこんな感じかなと思っていた俺のイメージ通りだったので、
一方で服装の
率直な感想としては、総じて大人夕さんにとても良く似合っており……その、何と言いますか……
「……ど、どお?」
「…………………………………………………………………………ウム」
――いやいや、「色っぽいぞ!」なんて言えるわけねぇだろ! 俺はバカか!? もっと良く考えろや!
それでこれまで俺は、主に夕の内面に対して大いに
「えとぉ……変じゃない、かな?」
「ああ、キレイだ……」
「――っ! ――っっっ!?」
完全に
「――ハッ! あ、いやちがっ――くはない、けど……」
俺が
「んなっ!?」
夕のわちゃわちゃのせいで、羽織っていたショールがズリ落ちてしまい……なんとネグリジェ一枚になってしまった!
それはへそ周りや
「っぐふぁっ……」
目の前に広がる光景のあまりの
「えっ、え、えええ!? どど、どうしちゃったの?」
「ふ……く……」
「……服? ――っわとととぉ………………えと、もういいよ?」
息も絶え絶えにそう告げれば、気付いた夕が落ちたショールを拾って羽織り直してくれたようだ。ゆっくりと身体を起こして夕を見れば、無事にケンゼンな部分は再びショールで
「……はああぁ~。バコスさん、なんてもん貸してくれたんだ……」
「あはは……ちょっとダイタンな服だった、かもね?」
夕は自分の身体を見下ろすと、苦笑いしながら
「でも、そっかぁ……今の私なら、
「いや――」
夕は
「え……違うの?」
「……むぅ」
それで悲しそうに
「………………あっ」
それで夕は色々と察してしまったのか、悲しげな顔から一転、ニヤリと口を
「へ~、ふ~ん、そっかそっかぁ。大地君は、私なんかが何しても、ぜ~んぜんへっちゃらなんだ~?」
「え」
姿と共に気まで大きくなったのか、先ほどまでの
そして夕さんは、
「じゃぁ、朝まで
首を
「ちょま――」
「だ~め、待ちませ~ん。うふふふふ♪」
激しく
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