第9章 月と金星と大願成就
冒険録78 ヒロインが真の姿を現した!
予期せぬゆづの出現で大混乱に
「さて……寝よう、か?」
ならない、のだが……。
「……ウ、ウン」
「「っ……」」
すると夕がポッと
「ヨ、ヨーシ。ネヨウ、ネヨウ」
夕はそう言いながら、ギギギと音がしそうなロボット然とした動きで立ち上がる。先ほどは一緒に寝ることをあれほど喜んでいた夕だが、いざそうなるとテンパってしまうようだ。このような状態で、俺たちは果たして眠れるのだろうか……何が起きるか分からない異世界で、いざという時に寝不足で動きが
「……あー、やっぱ俺は
「だーめっ!!!」「かわのじになるのー!!!」
「お、おう……」
それで再度
そうして
「やはー! るながいっちばーん! なのー!」
ルナがベッド上部の大きな枕の中央へ頭から飛び
それでルナが
「どした?」
「えと、お
見れば夕は、先ほど風呂場で急速
「……ああ、バコスさんに借りた……アレ、な」
夕は
そうかぁ……このフワフリスケ、着ちゃいますか。攻撃力上げてきますか。そうですか。
「じゃ……後ろ向いてるな?」
「ん。お願いね」
この部屋で着替えるしかないので、俺はベッドの上で身体を百八十度回転し、目の前の
後ろから夕がテーブルまで戻る足音が聞こえると、次いで
ややあって音が止んだところで、
「よ、よーしっ…………【おおきくなぁれぇ~】」
「……?」
後ろから何やら魔法の詠唱が聞こえてきた。しかもこれは初めて聞く詠唱であり、大きくなれ……もしやサイズが合っていなくて服を調整してる? でも今の夕にそんな器用な魔法が使えるのか?
「お、お待たせっ! み、見て、いいよ……?」
そうして
「え? ちょ……えええええ!?」
俺はあまりの
なんとそこには、夕にそっくりな美しくも
【リア充力:0/485(+5)】
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