冒険録73 突如スニーキングミッションが発令された!
「うふふっ♪」
いずれ来るルナとの別れに気を重くしていた夕であったが、幸いにも
「ホッとしたか?」
「うん。それと人間の姿のルナちゃんを想像したら、そっちもすっごく可愛いんだろうなぁ~って?」
「ああ、でも……(間違いなく超お
「(あはは)」
本人に聞かれると体当たりされてしまうので、少し小声で笑い合う。
「でも素直な良い子だよ?」
「まぁな」
テーブルに立つルナは、「かーちゃんせんせーおやすみなさいなのー」と元気に手を挙げて
「あの子だって本当は……」
「?」
「んにゃ、気にしないで」
夕は少し悲しそうな声でふと何かを言いかけたが、ぷるぷるっと首を
「――よーし、これは日本に帰った後が楽しみね!」
「だな!」
そうして二人で
「ぁっく……」
夕が
「うおとと……大丈夫か?」
「まず、い……ゆづが起き、そう」
「ちょちょマジで!?」
先ほど風呂場では、何かの
「こ、交代ってこと!? どっ、どうしたら!?」
『ええい落ち着きたまえ! まずは
「――っ! ああ!」
突然の事に頭が真っ白になりかけた俺だったが、
「ご、ごめん……おねが、い……」
隠れる先を探そうとした矢先、夕がか細い声と共にガクッと頭を
「………………あ、れ?」
「ここぉ……どこぉ?」
幸いゆづはまだ半分
それでこのまま部屋の出口まで移動して外へ出られなくもないが、右も左も分からないゆづを置いて
「……ん~?」
――っやばい、振り向く! 即座に視界を断つにはフォグ――いや、周りに水が一切無い……となると別の何かで光を
ゆづがこちらへと上半身を回す中、【
「うわわわぁ!? なに、なにっ!?」
すると部屋の
「て、停電、なの? こっ、こわいよぉ……」
これでひとまず姿を見られる心配はなくなったが……次の手はどうする? 風呂場で相談した時には、多少
それで
そこで頼れる魔王様を求めてテーブルの方を見るが、光が
「うっ、ううっ……だれか、たすけてぇ……」
そうして俺がグルグル思考を
……くそっ、せめて中の夕と相談できたら何か良い
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