第6章 月と金星と豪快店主
冒険録40 門番は門番ではなかった!
俺たちは行商人クリウスさんとの商談の末、
それで俺たちは、早速と
通行人が居なくなったところですかさず近寄ると、住民札二人分の発行料となる金貨四枚を手渡す。
「ホリンさん、発行料を用意してきました」
「うおっ、アンタらもう貯めてきたのか!」
するとホリンさんは受け取った金貨を見て、目を丸くしながら感心している。
「――あ、さてはクリウスのヤツに色々売ってきたか? ハハッ、アイツもワルだなぁ~」
「うふふ、そんなことありませんよ? どこまでも商人らしい、とても気骨のある方でしたわ」
「…………ほぉ、こいつは面白れぇ」
ホリンさんは
「――が、その話は酒の
「「お願いします」」
ホリンさんは城門の外に通行人が居ないことを確認した後、
「さ、こっちだ」
ホリンさんが
たどり着いた二階は直径七mほどの部屋であり、中央に作業机と
「――っ、ホリン様!」
俺達に気付いた兵士達が慌てて立ち上がるや否や、背筋を伸ばしてホリンさんへ敬礼する。……ホリン、様? 三人は
「そちらの方々は?」
「札の発行だ」
「かしこまりました。では手続きは
「いや、オレがやろう」
「……よろしいのです? その、ホリン様は事務作業があまりお好きでは――」
「ああ、こいつらに興味があってな?」
「ええと……はい!
一瞬不思議そうにした三人だが、すぐに納得して
「ま、座んな」
俺たちが
「おいおいホリンよぉ、今のホリン様ってのは何だよ? 門番の間じゃそういう遊びが
その肩を
「んまぁ、これでもこの国の
「騎士団長!?」「うわわわ!」「マジでぇ!」
先ほどの一分の
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