第4章 月と金星と悪友参上
冒険録22 ヒロインの時計は時計にもなるぞ!
そうしてお
それからカレンが魔法講座の他に
『さて、あとは
「もちろんだ。任せとけ」「あたしも頑張りますっ!」「るなもー!」
『うむ。
最後にカレンは、講師らしく有り
『――ではわたしはこの辺で失礼。こう見えて色々と忙しい身なものでね』
「ああ、色々とありがとな!」「本当にありがとうございました!」「かーちゃんまたねー!」
『ふふっ、キミ達に素敵な異世界冒険ライフを!』
受講生一同のお礼を受け、カレンがニヤリと口の
「――ふぅ。いつも通り色々と
「ほんといい人過ぎるわよねぇ。んー……でもさ、いずれはカレンさんと戦うってこと……だよね?」
「うーん……」
ひとまずの目的は冒険をしつつ魔王を倒すこととなっているが、お友達を倒す気になんて全くなれないし、そもそも勝てる気が一ミリもしない。夕も同じ考えなのか、
「――んまぁカレンのことだ、このお題にも色々と意味があるんだろうよ。今は成るように成れでいこうぜ?」
「ふふっ、それもそうね? ――よぉーし、さっそく森に再チャレンジ……の前にっと」
夕が言葉を切って
「相変わらず
「だねぇ……」
ゲーム的な思考をすれば、俺の魔法が成功することで熟練度的な何かが上がったから……? でも夕が失敗した時も
「でもこれで戦う準備は
続けて夕が
「お、ちゃんと変わった。時計があるのはでかいよなぁ」
「ええ。魔改造されたのはちょっとアレだけど、便利になるのは
実は先ほどカレンから、力の計器と通常の時計の切り
「それと一日の時間や気候など諸々の
「おお、もうそんな時間か」
魔法講座は絶対に必要なものだったが、少々時間を使い過ぎたかもしれない。魔物は光に弱いと言っていたので、何としても明るいうちに森を抜けたいし、できれば街などの安全な場所まで
「じゃぁ、善は急げで出発よぉ!」
「しゅっぱつしんこー!」
「ああ、見てろよ
一度は骸骨から逃げ帰った俺達だが、新たに得た魔法という武器を手に、
【現在の願いの力:101/101(+1)】
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