冒険録09 この骸骨……タフ過ぎるぞ!
振り降ろされた骨が、
背筋が凍る思いでさらに半回転しつつ上体を起こし、左足を
「セイッ!」
右半身に重心が移動した骸骨の
やはり戦って勝てるような相手ではないと判断し、即座に
「……ぜぇ……はぁ……くっ…………――ん?」
転倒や
何か
意を決して飛び込んだ瞬間、押し
そこで背後からカシャカシャと音がし、走りながら振り向くと……森から出た骸骨は一瞬よろめいた上に、先ほどよりもさらに動きが鈍っている気がする。……もしかすると、コイツは光に弱いのか?
理由は分からないものの、骸骨が弱っているなら今が攻撃を加えるチャンスかもしれない。ただ、闇雲に攻撃しても、硬すぎて木の棒程度では
走りながら辺りを見渡し、適した場所を探すと……運良くすぐに見つかった。
後ろから迫る骸骨に焦りつつも、その場所――恐らく水流で出来た百五十㎝ほどの段差の上に駆け寄った。すぐさま段差に背を向けて立つと、木の棒を左
――ここが勝負どころ、ミスって
目の前に
「うおりやぁぁぁ!!!」
上体を起こして段差の下を確認すると……骸骨は大小四つほどに分かれて散らばっていた。
「……は、ははは……やったぞぉぉぉ!!!」
生まれて初めての命を
「よーし、これなら
なんと……骸骨の内部から染み出した
「きんっっもっ!」
こいつは不死身かよ――ってそりゃ一回は死んでるもんな! ほんとエコなヤツだなチキショウメ!
「ウン、逃げよう!」
どうやら再生には少し時間がかかるようなので、この
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