冒険録02 妖精さんが名乗ってきた!
誠に残念ながらも夢ではないようなので、ひとまずはこの妖精の姿をした幼女について調べてみることとなった。その
まずはと
「うふふっ、可愛いらしいお洋服。ほんとお人形さんみたいねぇ……大人しくしてたらだけど」
「くくっ。だなぁ」
「ねぇねぇ、この髪……」
「ん?」
言われてその美しい髪をじっくりと
「動いてる……よね?」
「う、うむ」
それは絶えず流動して形状を変えており、まるで液体のような髪なのだが、
そこで俺が、夕を
「ふひゃんっ」
くすぐったそうにするが、嫌がってはいない――どころかとても嬉しそうに
誤解でありますとばかりに、夕へ向かって首をプルプル
「わーーおーーたーーのしーーのーー!」
妖精さんはじっと座っていることに
一通り観察が終わったので、直接本人に色々と話を聞いてみよう。
「お前は何者なんだ?」
「よーせいなのー!」
ピタと回転を急停止し、こちらに宝玉の
「いや、そうじゃない。そうじゃないんだ……」
「?」
妖精さんは小首を
「ええと、お名前はなんていうのかな?」
幼女の取り
「よづ――じゃなくってぇ、なんだっけぇ……んっとぉ……るな! るなはるななの!」
自分の名前をすぐ思い出せないって、どういうことだよ……それに何か言いかけたような? 隣を見れば、案の定と夕も困り顔をしている。
「そ、そう……じゃぁ、ルナちゃんでいいかな?」
「うんっ!」
ツッコミどころが多過ぎてどうしたら良いか分からないようで、夕はひとまず流すことにしたらしい。
「あたしは
「俺は
「よろしくなのー! ……でもそんなのしってるのー!」
「え、そうなのか? どうして?」
「?」
また首を
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