第3章 火の魔法師
「うおぉー!俺は遂に来てしまった!シオン都市!」
パンフレットを片手に握りしめ、両手を空高くガッツポーズをした。
「あのぉ~。早くそこを退いて下さいー」
「おぉ!悪い悪い!ところで、ここらで、美味しいご飯屋さんってー」
「だがら、邪魔になってるんですってば!!案内しますから端に寄って下さい」
シオン都市入り口。ど真ん中。門番に押され、端の方に寄せられる。
順番待ちの人に睨まれるも気にもしていない様子で、早く遊びに行きたい子供のような笑顔をみせている。
「教えてくれて、ありがとなっ!全部、行ってくるか!」
「案内した意味!!」
半分、怒り気味の門番に手を振って、トウマは、シオン都市の街中へ消えていった。
食事処を全て回る予定だが、まずは、律儀に門番にオススメしてもらった食事処へ向かおうとしていた。
その途中でポスターに目がはいる。
「魔法入試試験?へー。合格者には…マジか!てか、時間ないじゃん!」
「すみませーん♪この 魔法入試試験って、何処に行けば良いっすか?」
トウマの長所と短所をあげるならば、この後先考えない行動力だろう。
魔法入試試験。受付終了まで残り時間10分。
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