謝罪
前回で2万字を書いたわけだけど、この作品を書くことに飽きてしまったことをここに表明いたします。もがいてもがいてなんとか、続くようがんばりたい所存です。
ところで今回の話ですがオデコがブラスバンド部から離れて一人で練習しているところから始まります。
なぜオデコは一人でいるかというとブラスバンド部が野球の応援に駆り出されることになったからです。森くんはそのことを見抜き「オデコって他人の応援なんてしたくないもんな」と言います。「なんでわかったの?」と不思議そうにするオデコ。「そりゃわかるさ。幼馴染だもん」と森くんは言います。そしてなんとなくいい雰囲気になり……。
「オデコ、僕いまさ、セックスがしたい」
「はぁ!?」
「夕焼けを見てて思った。あのきれいな夕焼けを孕ませたい」
「ついに気が狂ったか」
「でも、それは無理なのはわかっているからオデコ、セックスしよう」
「い、いや、ダメ」
「なんで?」
「なんでって当たり前でしょ! 別に付き合っているわけでもないし、第一そういうのはセイコちゃんに頼みなさい。あの子なら受け入れてくれるでしょ」
「いま、したい」
「だからダメだってば。結局あんたもあたしの体目当てだったの? あんただけは違うと思ってたのに」
「わからない。なんか違うんだ、誰でもいい、なんかセックスがしたい。射精がしたいわけじゃないんだ。中学生のころと違う感覚」
「言ってること最低だから」
僕はオデコの手を握った。
「! 離して!」
「逃げれないだろう? オデコは根が優しいから僕の願いを叶えてあげたくなっているんだ」
僕はオデコの目を見た。オデコは頑張って目を逸らしている。もし目が合ってしまったらもうそれはセックスしていい合図だから。でもそんなオデコを見て僕は少し満足した。セクハラしたかっただけなのかも。このまま押し続けたらオデコとセックスはできるだろう。でもそれでいいのかな。どこか破滅願望が入り混じっている気がする。ぐつぐつしたセックスしたい欲が頭と胸にあふれている。オデコはもう観念したのか手を握られたままうつむいていた。もし手を引っ張ったらオデコとセックスできる。あのふざけていた時間が終わる。僕は悔やむだろうな。そう思うと僕は手を離した。
「え?」
オデコは不思議そうな顔をした。僕は近くに置いてあった笛を手に取った。笛を夕日に向かって音色を奏でた。僕はいまどんな気持ちなのだろう。オデコは何も言わずただその音色を聴いてくれた。あたりはかすかに暗闇が迫っていた。
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