桜太郎
「鬼塚さん!配り終わりました!」
伊万里は、鬼塚の所に走って来た。
「お疲れ!皇さん!僕も本郷君もたった今配り終わったよ!」
鬼塚は、ケーキ店に戻る準備をした。
「さ、そろそろ戻ろう!」
「はい」
鬼塚達が、撤収しようとすると
「あの、ペン持ってますか?」
1人の男が尋ねた。
「僕は持ってませんが、皇さんか本郷君、彼にペンを貸してあげて!」
鬼塚がそう声をかけると
「私持ってますよ」
そう言って伊万里は、男にペンを貸した。
男は、伊万里を見つめたあと、ペンをじっと見た。ペンは、アニメキャラクターの絵柄と飾りが付いたものだった。
そして、ささっと用紙を記入し、伊万里にペアを渡した。
「ありがとう」
男は伊万里にお礼を言って去った。
「彼、皇さんの事気になっているのかなー」
「鬼塚さん、まさか⁉︎そんな事…」
「だって、皇さんの事見つめてたし、しかもよく見たらイケメンだったよ!」
「鬼塚さん、たまたまですよ!たまたま!」
「そうかな〜。本郷君はどう思う?」
鬼塚にそう聞かれた本郷は
「今の時点ではわからない」
とボソッと言った。
「ほら、本郷さんだってそう仰ってるじゃないですか!」
「そうかな〜」
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