クリスマス編
何かが起こる予感
11月になりあと1ヶ月クリスマスの時期がやって来た。
何でも屋は相変わらず沢山の依頼をこなしており、この時期になるとクリスマス関係の依頼が個人や団体から来る事が殆どだ。
クリスマスイブの何でも屋に個人経営のケーキ店の店長の吉村暖がやって来た。
「鬼塚さん、今年も宜しくお願い致します!」
「任せてください!今年は人数が多いんで!」
アルバイトやパートが店内の仕事を中心にやっているため、吉村は毎年クリスマスケーキの予約の用紙付きのチラシ配りを何年か前から何でも屋に依頼している。
吉村が何でも屋に依頼する事になったのは、鬼塚が吉村の店で万引き犯を捕まえた事が縁で、それ以来吉村は毎年何でも屋に依頼しているのだ。
「鬼塚さん、チラシ配りですか?」
伊万里は聞いた。
「そうなんだよ!皇さんと八巻さんは初めてだから説明すると吉村さんの所は、ケーキ屋さんだから毎年クリスマスは忙しいわけ!それで、何でも屋は毎年チラシ配りの仕事の依頼がきます!後、12月23日から25日までは、そのクリスマスケーキをお客様にお渡しするのだよ!」
「なるほど」
伊万里は納得した。
「鬼塚さんは相変わらず心強い!毎年鬼塚さんに依頼してよかったと思ってます」
吉村は鬼塚と握手をした。
「当日は宜しくお願いします!吉村さん!」
「はい!」
それから数日後、何でも屋一行は吉村の店で、チラシ配りをやる事になった。
鬼塚と伊万里、本郷は最寄り駅近くで配り、一華と八巻は店の近くでチラシを配っていた。
そんな中、伊万里が配ったチラシを受け取った男がいた。
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