トーマスの告白
目が覚めると鬼塚は病室にいた。
そして、目の前には、伊万里と本郷、八巻がいた。
「よかった!鬼塚さん!目が覚めたんですね!」
伊万里は喜んだ。
鬼塚は暫く考えてから
「はっ!そうだ!面談室で
「あれから警察に無茶苦茶怒られていたみたいだ。さっき、雪之丞君の学校の先生から聞いた」
八巻は冷静に話してたその時、病室のドアから誰かが覗いていた。
「誰だ!」
八巻がそう言うと覗いていたのは、
「なんでいるんですか?」
伊万里は小声で八巻に聞いた。
「それより何故鬼塚さんがここにいる事がわかったんだ?」
八巻は小声で答えた。
「尾行…」
本郷がボソっと言った。
「尾行ですか?」
「いや、昼休みだったんだろ?鬼塚さんが母親と話をしたの」
「
鬼塚がそう言ったが、
それを見た八巻は舌打ちをして
「また逃げたな」
「八巻さん、ここまで来たって事は何か言いたかったんでしょう…」
「だよな…」
鬼塚はすぐに回復し、今度は石松から
「何でも屋さん、皇…ごめんなさい。皇のクラスのホットケーキミックスを取ったのは俺です。今まで先生達から聞いた通り、球技大会で皇のクラスに負けたのが悔しくて悔しくて…」
「
雪之丞は言った。
「何でも屋さん!母さんが何でも屋さんに鋸を向けて何でも屋さんを病院行きにしてしまい、すみませんでした」
「大丈夫だよ。それに正直に話してくれてありがとう。ところで、ホットケーキミックスはある?」
鬼塚は優しく聞いた。
雪之丞は受け取ると
「
雪之丞は淡々と言ったが、
「俺、こんなに問題行動を起こしてきたから退学するよ…。次行く学校も決まっていて」
「そうか…」
雪之丞は言った。
「母さんがあんな事をしたのもあるし…」
「
鬼塚は言った。
それから鬼塚達は
数週間後、何でも屋一行は雪之丞の高校の文化祭に行った。
雪之丞はすぐ鬼塚と伊万里の姿を見つけ、
「鬼塚さん!イマ!この間はありがとうございました!おかげでなんとか文化祭を迎える事ができました」
「雪之丞くん、よかったね」
「雪ちゃん、お姉ちゃんは心配したのよ。雪ちゃんのメンタルがズタズタになっちゃったかと思って」
「イマが思ってる程豆腐メンタルじゃないよ!」
そう雪之丞が言うと鬼塚達は爆笑し、伊万里は恥ずかしさのあまり舌を出した。
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