第6話「自習の幕間 」
艦長が格納庫に戻ろうとする
最新型の
「何か
「問題ありません、ジモン
ジモン司令はテイトク艦隊の
「そうかい?実習生は指揮室に居ないみたいだけど、
「現在は自習時間です。計画通り、
艦長の主張は正しい。格納庫での自習は「宇宙体験実習しおり」の時間割表に明示されており、時間的ゆとりも想定以上である。
「その調子なら、急に仕事が飛び込んで来たとしても何とかなりそうじゃないか。よしよし」
「司令、飛び込みの仕事とは
「
直ぐに司令から受領した
「了解しました。
「では
司令の
「はい今の録画をチヅル司令に転送しておきますね」
チヅル司令とはテイトク艦隊の
「え?何、ちょと待って・・・」
「訳の分からない事があったら記録して送る様に、チヅル司令と約束しているのです。特にジモン司令の言動について」
「こんなに早く?お
艦長から教わった。チヅル司令の故郷では、これを
幕間 セブンの呟き(2)
ジモン司令から送られてきた資料の内容は、
当艦で詳細に
また例え管理局が失敗したとしても、待機中の正規軍の艦隊が処理すべき案件でもある。
「艦長、
戦闘機とは、管理局が軍の戦闘艦と区別する為に使用している呼称である。今回は遠隔操作式であるので無人としている。当艦より
「セブン、我々の任務は対象が
「艦長それでは、正規軍から
「あの規模の目標に対して正規軍が出動するとは考えにくいです。我々が
宇宙戦艦の主力武装である
今この宙域で待機している正規軍の戦艦は、次の艦隊戦に
そして、敵と戦う際に
正規軍とは妙なところが
「ただし粒子砲を使いたくないのは我が艦隊も同じです。
赤字を
今回の作戦で艦長が動員できる戦艦には、先の戦闘で消耗した粒子砲が装備されたままである。この中古の砲を使い切ると交換費用が発生して赤字が確定する。
「目標が
「そこは
軌道管理局が岩塊の処理に失敗した場合の手順を艦長と相談して決定した。出撃の準備も開始する。
収支を改善する方法についても情報収集している。艦長の作戦に
格納庫に戻った艦長は、実習生を集めて状況を説明した。実習生の
「軍の事情に巻き込んでしまう事を
「つまり、先生が戦艦で仕事に出かけるかもしれないと」
「はい、
もちろんセブンは艦長の判断に
「その時に備えて私たち実習生は、観光船に乗り移って待つか、先生と
「そうです。観光船では状況を画面で見学するだけです。
一方、我と同行すれば軌道管理局が処理に失敗した場合は
「先生、直接の戦闘が無いにしても戦艦が動けば、それなりに
「はい揺れます。管理局の無人戦闘機を制御する為に、ある程度は接近する必要があります。
また、目標の
実習生達は集まって相談していたが、
「お願い
「はい何でしょうか」
「私たちに酔い止めを下さい!」
「
彼らの
シュパパパパー!ぱっくん。艦長、
「これって
「ラムネ味と言うそうで、我も大好きなんですよ」
艦長は嬉しそうに顔のそばで薬箱をシャカシャカ振っている。艦長の
実習生は全員が艦長と同行する道を選んだ。まあこれが最も効率の良い選択だ。乗り換えの無駄は発生しないし、観光船を
ほんの少しだけ軌道計算時の手間が増えるだけなので、ちょっと彼らの体に掛かる
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