第2話「基地の見学」
ピリリリーっと高い音がしたので
その棒が
旗に気を取られていたら先生が我々の目の前に立っていた。
「ようこそ皆さん。
点呼は、実習を申し込んだ時に登録した個人名を端末どうしで
「
三つの丸が三角の形に
「これは三つの星を
どうも先生のお気に入りの紋らしい。予想以上に喜ばれてしまった。これで先生と呼んでね
「まず皆さんに約束します。これから体験する職場は軍隊ですが、皆さんを軍人の
今回の実習には船外活動など一定の訓練が
「実習のしおりに
すいませんでした。ぜんぶ私の
「次は皆さんへ質問です。送付した
先生は小さな箱を見せながら話している。あの薬が入っているのだろう。もちろん私はちゃんと飲んでるよ。
「ここに予備もあります。今からでも
しおりの四コマ漫画は
体験実習とは言え、あんな事まで体験したくはないだろう。実習生は全員、錠剤を飲んでいた。冒険者はいないようだ。
先生は腕を上げて旗を高く
「では
サッサと検問を通った先生は向こうで旗を振っている。私達も後を追うが
「ずいぶん以前から
私の顔に出ていたのだろう、聞きもしないのに教えてくれた。これを合理化と言って
私達は今、重量物を運ぶ
広い荷台の部分に
「左手に見える建物が第1艦隊の基地です。ここで最も歴史がある最大の施設ですが、今は
巨大でゴツイ箱を積み重ねた塔、と言うか山だ。
「先生、こんな大きな基地が使われてないのは
聞きにくい質問を私が
「その答えは実際に見た方が分かり
次に姿を現したのが第2艦隊基地です。第1艦隊の倍近い
デカイ箱を積んでいる造りは同じだが、大きさは先ほどの半分もない。まだまだ大きな建物には違いないけど。
「この辺りから
またさらに基地が小さくなった。あれれ?目線が高くなってきたような。
先生が囲いから乗り出す勢いで、手にした旗で指し示す。
「基地の
この角度に
どわわ、いつの間にか私達が乗っている荷台が
ちょっ、高いよ揺れてるよー。私は必死に
「先生!止めてー。怖わ!死ぬー」
台車の速度が
「皆さんに謝罪します。我が不用意でした。
先生がションボリしちゃったよ。皆はどんな感じかな、私は周りを見回した。・・・はいい?私が悪いのー、えー。
「ちょっと高い所が
パチパチパチパチ全員で
「軌道に上がる際に利用しますが、
これからも皆さんの意見を聞かせてね、
塔の中を大量の光の粒が登って行く風景は
「では発進します」
荷台の高さを下げてから台車が走り出した。ぐおっ!
「軌道に上がる時の加速はこんなものではないですよ。今から
先生、立ち直りが早いのはいいんですけど、安全運転でお願いしますよー。あれれ?皆は大丈夫なの・・・もしかして、私だけダメダメな子なのー。
ついに基地は、大型の箱が数個だけという程度になった。
「我れら第15艦隊基地に到着です。艦隊の自動化が進んだ結果、必要な乗員や機材も物資も減りました。今はこれで十分なので、巨大な基地は
私は第1艦隊基地の方に向かって
あれ、耳元で箱をシャカシャカ振るような音がしだした。
「気分が悪いのですか?ここに
先生ってこのポーズが好きなのかな前にもこんな、いかんいかん
「いえいえ、何でもないですよ」
「はい
「皆さん、こちらから基地に入ります。ここは認証作業がありますので指示に
私は先生に
誰も聞いちゃいないだろうけど。
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