ようこそ我が艦隊へ!新入生の皆さん宇宙実習の時間ですよ
Azu Kian
第1話「体験しよう」
私は
でも、これからは
そして何よりライバル達に差をつけられたくないので、宇宙に
そんな時に宇宙体験実習があると聞いて
これなら入学前に宇宙デビューできる。やったー。
それで体験実習はどんな所で受けるのかな。
どれどれえーと、
そして当日、私は絶対に遅れたりしないように早くから起きて準備し集合場所に向かった。
「二度と
皇家所有地の
静かで緑が多いし、手入れされた公園のように
「まだ誰も来てないな、さて集合時間までどうしよう」
そうだアレを読み直そうかな。私は
「宇宙体験実習のしおり」という
見落としが命取りになるかもしれないので、もう何度も読んで暗記してしまいそうだけど
わざわざ軍が送ってきた冊子だ、秘密の
「あなたは、体験実習に参加する
顔を上げると、いつの間にか私の前に
「はい、そうです。どうして、それを」
椅子から立ち上がると姿が見えやすくなった。小麦色の顔に短い金髪で、体にピッタリした感じの服装をしている。かなり細身に見える女の子だ。
「その冊子は、
自分の手元と、目の前の
「えーと、このなかに『バナナは、おやつに入りません』とあるのですが、どういう意味でしょう?」
しまったー。あせって変なこと聞いちゃったよー。
「そう書くのがお約束なのだそうです。
「文句を言うつもりはなくて、あなたの
すると彼女は胸の前で手をぐっと
「いいえ、気にしないとダメなのです。他にも気が付いたことが有れば色々と教えてください。初めての実習で・・・」
なんだか必死な様子が
「何でもしますよ
彼女の目が大きく見開かれて、キラキラ輝いている。
「あなたの応援に期待しています」
ほわわわーんと胸が熱くなるのが分かる。幸せだー。
「実のところ軍の
それに比べて
「軍の事務員さん?」
あれ気のせいかな、左右で目の色が変わったように見えたけど。彼女は姿勢を正して
「
また
「
今回の宇宙体験実習では
副司令!准将?だってー。担任がマッチョな野郎じゃなかったのはラッキーだけど・・・私、
先生は私の勘違いを怒っていなかった。逆に何を
そうそう、この時に相談して
「我々は特区の
法律上はそうでも、実際に宇宙戦艦という大型兵器の
「私みたいな一般人は、軍の正規か
私だけが軍人や宇宙艦隊なんて物を
「了解です。あなたの提案を採用して、実習生の不安や誤解を軽減する説明を
あれこれ話し込んでいるうちに集合時間が近くなってきた。
「
先生は恥し気に小さく手を振ってから、検問所の方に走り出した。うわ、足めちゃ
すいません
私は長椅子から立ち上がり
あはは、これから宇宙に行くんだから地上が雨でも関係ないんだけど気持ちが晴れやかでウキウキするじゃないか。
「さーてと、楽しい宇宙体験になると
そして私は、のんびりと集合場所の方に歩き出した。
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