1.春夏秋冬、それぞれの彩り

春風に揺られて

 この角度だろうか? それともこちらから撮った方が盛れるだろうか? シャワー室の鏡越しに、上裸姿の自分とひたすら睨めっこをして、何枚も写メを撮る。別に、ナルシストなわけではない。いわゆるジムトレーニーだ。今日は大胸筋と上腕二頭筋をやり、パンプして大きくなった状態をSNSにアップする。

 将来はトレーナーになりたいわけでも、大会に出たいとか、そうことはない。ただの自己満だ。筋肉がでかくなり、体つきがゴツくなるごとに俺ってなかなかカッコいいんじゃね? って……ナルシストか……なんてことをしていたら、スマホが鳴った。見るとトークアプリのROWにメッセージがきていた。


{今日忘れてないよな?

{今日花見だぞ!


 考えた。今何時だ? 急いでシャワーを浴びて、ショーなどに出るモデルなんかよりも、確実に速いスピードで、着替えとセットを終わらせた。

 完璧だ! 

 さあー、姫たちの待つ花見へ行くぞー! アドレナリンも分泌され、いつもの倍のテンションで向かった。

 もちろん、プロテインは飲んでから。



「お待たせー! ギリギリ間に合った」

「どこ行ってたの? こんな時に」

「えっ? いや、ほら、なんつーかさ、やっぱり、モテるには筋肉が張ってないとさ」

「ジムか」

 ため息混じりに言ったのは、俺を花見という合コンに誘ってくれた、道永徹人だ。

「なんだよ? 誘わなかったからって拗ねんなって」

 徹人の首に腕をかけ、まだ残るスジ胸を揉んでやった。

「拗ねてねーわ」

「まだ、大胸筋が生きてんぞー」

「筋肉の話題はいいから」

 腕を振り解かれた。

「琉一さーん、そんなことしてたって女の子にはモテないよー」

 少し離れたところにいた、後輩の久津見佑が小走りでこちらへときた。

「子どもに何がわかんだよ」

「子どもって一年しか変わんないから」

 腕を組んでドヤ顔で体を擦り付けてきた。俺も負けずに体をグイグイ擦り付けてやる。そんなことをしていたら姫たちが現れ、さっそく、花見の場所へと移動になった。

 まだ、薄明るい中、乾杯の号令で花見がスタートした。風が吹くと、ひんやりとした空気が、より一層ビールを染み渡らせる。腕を摩り、寒さを我慢しながらの花見は楽しい。室内なら安定した室温がお互いを品定めすることにしか気をむかせないけれど、寒くない? 大丈夫? とお互いを庇い合い、いい感じに好感が持てる。

「七海ちゃん、熱燗あるよ。グイッと、ほら。あったまるから」

「うん、ありがとう」

「おう」

 七海ちゃんこと、平原七海。移動中に話しかけられた。俺に火をつけた責任を取ってもらう。

『今筋トレとか流行ってるけど、ホントにやってる人初めて見た』

『そう? いいよ、触る?』

『女の子が絶対興味持つみたいに思わないほうがいいよ』

 触りやすいように、側面を見せ、二頭筋に力を込めていたのに……初対面でその言い方って、後悔させてやる!

 七海ちゃんは薄着だったこともあり、着ていたパーカーを貸してあげたら、なんだかそこから親しみやすいというか、以外といい子なのかもしれないと思えてきた。皿を配ったり、誰かがこぼしたと言えば、ポケットティッシュやら、ウェットティッシュやら出してきて、さり気に気が効く。しかも、可愛い。タイプかと聞かれると、困ってしまうけれど、彼女にしてもいいかも……いや、何を上から目線で言っているのか。まだ、これから関係を気づいていくという段階なのに……俺は脳みそまで筋肉になってしまったんだろうか。

 午後九時過ぎ、徹人の一言で一次会が終了した。

「さあ、そろそろ寒くなってきたし、一次会はこの辺でお開きにして、二次会行く人?」

 全員参加だ。寒かったこともあり、飲むだけよりも、歌いたいということでカラオケに行くことになった。

 三月中旬を過ぎれば、昼間は桜やタンポポ、菜の花が、ゆらゆらと春の匂いを運んでくる。パーカーを羽織っていれば涼やかで気持ちがいい。けれど、夜はそうはいかない、軽めのアウターがほしくなる。家に取りに帰るわけにはいかないし、少し、面倒な季節だ。

 それぞれ写メを撮ったりはしていたけれど、最後はみんなで集まり写メを撮った。夜の桜がライトに照らされ、桜の淡いピンクと夜の濃紺のはっきりとしたコントラストが、妖艶な光を放っているようだった。

 強い風に花びらが舞い上がると、星屑のようで幻想的な1枚が撮れたと思う。

「きれいだ」 

「綺麗だね、夜の桜って」

「えっ? うん。そーだよね」

 今、誰かの姿がリンクしたようだった。結構、飲んでいるから、頭がボーッとしていたのかもしれない。



「マッチョくんそろそろ返すね」

「えっ?」

 もうそろそろ日付が変わる頃、二次会も終わり、みんなで駅まで歩いているところだ。

「パーカーだよ」

「あー、忘れてた」

 すっかり忘れていた。二次会では、なかなか七海ちゃんと話す機会がなくて、パーカーを貸していたことすら忘れていた。

「大城さん、可愛いよね?」

「……?」

 大城さんはカラオケの間ずっと隣に座っていた。右に久津見、左に大城さん。ふたりとも眠かったようで、俺の二の腕にもたれかかり、眠ったり、歌ったり、飲んだりと、抱き枕代わりに使われていた。

「男の子ってあーゆーアイドル的な子がいいんだね?」

 言っている意味がわからなかった。俺は筋肉を褒められて、ただそれが嬉しくて気分良くしていただけで、可愛いかと聞かれたら、そりゃ、可愛い。でも、惹かれるかって言われたら違う。

「そーかな? 可愛いけど、それだけじゃない?」

 先に行くみんなをそのままにして、ふたりでゆっくりと歩いた。

「そーなの?」

「うん、俺はね。どっちかって言うと俺は七海ちゃんみたいな自然な雰囲気の子がいいな」

「えっ?」

 ちょっと驚いた顔をしてこちらを見た。

 告った? 何気に告白だよね?

 俺も驚いた顔で七海ちゃんを見た。

「……えっ?」

「ズルいよ」

 七海ちゃんが吹き出した。

「いや、なんて言うか」

 頭を掻いた。笑う横顔が可愛かった。

「ROW交換しよ」

「うん」

 ROWを交換しているところに、久津見がやってきた。

「しぇーんぱーい、僕をほったらかしにして、何してんしゅか?」

 俺に全力で寄っかかってきた。

「おいおい、まだ高校生が酔っ払ってんな」

「何言ってんしゅか、しぇんちゅう卒業したじゃないでしゅかー。早めにじょうきょうしてうれしんでしょー?」

「人に体重預けて何言ってんだよ」

 軽々しく抱きかかえ、いくぞっ!と放り投げた。

「痛ーい、しぇんぱいなんて……きもちわるい」

 その場でリバースしそうだったから、肩を抱いて、排水溝まで連れていった。背中を摩りながらしっかりしろよと、言っていると七海ちゃんがみんなを呼び止めてくれた。

「みんなー、ちょっと待ってー」

「ごめん、ありがと」

「うん。眞浦くんって優しいんだね?」

「えっ、そんなことないよ。ってか琉一でいいよ」

「うん、琉一くん」

 なんとか無事に駅まで辿り着き、それぞれの改札へと分かれていった。俺と久津見は家が近かったので、全身の力が抜けたまま電車に置いていけず、家まで送った。


 翌朝、目が覚めると右手に何か変な感覚があった。右を見ると久津見がいて、ふたりでタオルケットにくるまっていたようだ。右手の方を覗くと、立派になったムスコがいた。よしよし、と頷いた。少し左を見ると、またそれよりも立派なムスコがいた。よしよし、と頷いた。

 …………久津見のだよこっちは! 急いで手を離した。けれど、ムニムニとした感触悪くない……何を意味のわからない感想を述べているのか。シャワーを浴びるため起き上がった。

「琉一さん、タオルそこに入ってるから」

「えっ? あ、ああ」

「俺のに興奮しちゃったの? そんなにでかく主張しちゃって」

 半笑いでからかっているのが見え見えだ。別にお前に興奮したわけじゃなくて、清い単なる朝勃ちですから!

 昨日は帰ってから、急に久津見が元気になり、お口直しにどうぞと、トマトときゅうりの梅かつお和えと、ハーブティーを飲んだ。いつもは頼りなくて、へなちょこな弟的なやつなのに、以外とまめでしっかりしている。

 寝顔もかわいくて……。いやいや、そういうことじゃなくて。

 弟。中学から知っているから、かわいい弟のようなものだ。




「こんにちはー、ご注文お決まりでしたらどーぞ」

 ゴールデンウィークが終わり、気分は少し憂鬱になる。付き合ってすぐに連休になり、お互いにまだキュンキュンしながらの旅行は、映画か! と突っ込みたくなるくらい、キラキラとしたオーラが漂っていた。夜も気持ちが高ぶり、身体も心もギンギンなはずだったけれど、キスをすることしかできなかった。その先にいくことを躊躇う自分がいた。

 今日は授業がなく、正午から二三時までのロングシフトでバイトに入っている。夕方のピークが過ぎると、一気に客がいなくなる。たまに入るオーダーをこなしながら、片付けをしていた。

「りゅうくん、りゅうくん!」

「えっ?」

 スープウォーマーを洗っていたら、自分を呼ぶ声がしたので、顔を上げた。

「七海! どーした?」

「んー、会いにきた」

「何だよ、言ってくれたらよかったのに」

 照れ隠しに鼻を掻いた。

「あれー? うわさの彼女?」

 休憩で、奥のスタッフルームにいた先輩スタッフの綾野希美が、何かを企むような顔をして出てきた。

「まあ、そっす」

「かわいいじゃーん。で、どこがよかったの?」

「希美さん、こんなとこで」

「やっぱり筋肉? それとも身長?」

「身長!」

 七海は手を振りながら答えた。

「それな!」

 希美さんは、頭の先から爪の先まで舐め回すように見ていた。

「いや、筋肉も重要! なっ?」 

「うん!」

「あー、わかった。ここでイチャつかれても困るから、それ片したらどーぞ」

「あざっす!」

 休憩に行くことになった。この時間の休憩は気持ち程度だけれど、最高に嬉しい。

 七海と少し話していると、同じフロアにある、系列店の店長がこちらへと駆けてきた。

「琉一、ちょっとやってほしいことがあるんだよね?」

「なんすか?」

 力こぶを作って、そこを叩いている。

「あー、了解っす。ちょっと行ってくるな」 

「うん!」

 業務用のトースターを移動させてほしいとのことだった。ずらすことはできても、持ち上げるには結構な力がいる。こういうときに思う。筋トレしていてよかった!

 さすが、俺の筋肉!

「パワー!」

 どこかのお笑い芸人がやっている鉄板ネタをそのままパクる。これを言わないと締まりが悪く感じてしまう。

「ありがとなー」

「はーい」

 走って戻った。

「おかえり、頼りにされてんだね」 

「まあ、力仕事はね」

「かっこいい」

「えっ? 急に言われると、照れるわ」

「じゃあ、あたしはそろそろ帰るね。残りも頑張って」

「うん、ありがと。ロウするねー」

 今日は、何も問題なく閉店できた。いつも大抵、ラストオーダーギリギリにひとり来店して、コーヒーひとつの注文だけで閉店まで居座る。お客さんは大切だけれど、自分なら絶対こんな時間に来たりしない。カフェでバイトするようになって、客として飲食店に行ったときの態度が変わったと思う。客だからって何でもありなわけじゃない。

 希美さんとは久しぶりにシフトが被った。だから、終電までコンビニビールすることになった。コンビニビールとは、店近くのコンビニでビールを買って、その隣の公園で愚痴などいいながら、ひたすら喋りまくる。仕事の反省や、恋愛相談、店長とも何度かしている。なかなかためになる時間だ。

「でっ? りゅういっちゃんはさ、ナナミンのことどー考えてるわけ?」

「ナナミンって、好きっすよ」

「軽いなー、軽い。身長と筋肉があれば何でもありとか思ってんだろ?」

 ……始まった。希美さんは普段はめちゃくちゃいい人だし、バイトの極意というか、いろいろ教わった頼りになる先輩だ。けれど、酒が回り始めると、ちょっとばかりやっかいだ。勝手な妄想で説教がはじまり、人の話を聞かない。店長やほかの先輩たちがいれば抑えてくれるのに、今はふたりだ。どうしたものか……。

「そんな全然」

「何か、お前もしかして、その体にして、その……」

 俺の大事なムスコさんの方を見ながら、苦笑をし出した。

「な、何すか?」

 思わず手で隠した。

「ヒャヒャヒャヒャッ、まー頑張れっ! 男は大きさだけじゃない」

「まあ……」

 やっぱり……。そりゃデカいはわからないけれど、銭湯とかで見る限り、結構いい大きさあると思うけどな。ここで見せるわけにもいかないし、でも、なんか悔しい!

「おっ、ちょっと待ってれ!」

 座っていたベンチを飛び降りて、外灯の下で何かをしている。とうとう頭がおかしくなったのか、ご愁傷様です。なんてことを思っていたら、嬉しそうに笑顔で戻ってきた。

「ほれ、待て」

「何すか?」

「たんぽぽの綿毛」

「はー」

 病んでいるのか? 本当は話を聞いてほしいのは、希美さんのほうじゃないのか?

「よしっ、いくぞ」

 座り直して、勢いよく何かをしようとしている。

「えっ? 何すか?」

「あっ? あー、思い切り息を吹きかけてみろ。いいか? いち、にー、さん」

 ふぅー。訳もわからないまま、息を吹きかけた。

「どうだ? おっ、さすが無駄に筋肉あるわけじゃないな」

「いや、まあ」

 何か褒められている。いったい何なのかよくわからない。

「あれっ? えっ? 何でうちのやつ何も落ちてないの? 何かしただろ⁉︎」

「えっ? いきなり怒鳴るって。いや、希美さん目瞑りながらやってたから、思いっきり違うとこ吹いてたから」

「えっ? マジ? じゃあもう一回いい?」

「えっ? どーぞ」

 見事に外れた。希美さんの顔がしわくちゃになった。俺は希美さんの手を握り、マラカスを鳴らすように振りまくった。成功だ、見事に全部飛んでいった。

「ありがとな」

「はい。元気に新しい命咲かせるんだよー」

「えっ? どーした?」

「えっ? 何すか?」

 今、自分が変なことを言った自覚はあった。でも、それが何のことなのか自分でもわからないし。恥ずかし過ぎて触れてほしくない。

「お前、病んでるのか? 相談乗るぞ」

「いやいやいや、そんなことより、何すかこれ?」

「あー、これたんぽぽ占い」

 一息で全部なくなれば、情熱的に愛されている。少し残っていたら、心離れの気配。たくさん残っていたら無関心。だ、そうだ。高校のときに、何かの雑誌で見たようで、たまたま見つけてやりたくなったらしい。この日はこれで解散になった。明日は授業もないし、彼氏との予定もないとかで、かなりグデングデンになっていた。そりゃ、あの短時間でチューハイ三本は飲み過ぎだ。

 元気に新しい……。何だったんだろ? 子どもの頃、誰かが言っていたような気がする。誰だったのか、いつだったのか、どこだったのか、全く覚えていない。なぜだか気になってしかたなかった。家に帰るまでずっと思い出の中を探していた。




 朝起きてプロテインを飲む。前日の夜、足トレの予定だったのを、急遽、大胸筋と二頭筋に変更した。なぜなら今日、ドライブで運転をする予定があり、足に疲れが溜まっていたら、運転に支障が出たら困ると思ったからだ。

「おはよー」

 六月になり、もうすぐ、あの嫌な時期がくる。その前に、どこか行きたいなと、三人で行き先を決めずに、気の向くまま、車を走らせようとなった。

 運転は道永徹人、助手席は久津見佑、後ろは俺、眞浦琉一、男三人ぶらり旅。

 まずは、名古屋へ向かった。久しぶりの地元、特に親に連絡することもなく、中学、高校やらを周り、東京では食べれない名古屋飯を堪能した。味噌カツ、味噌煮込みうどん、小倉トーストなど、子どもの頃は、何も考えずに食べていた味に、懐かしさと幸せを感じながら、存分に食べた。お土産も忘れずに買い、まだ長い先に向かった。

 高速に登る手前に、綺麗に並んだ紫陽花が咲いていた。ふわりと揺れる花が、小さなマシュマロのようで、よだれが出てきてしまう。

「琉一さん、どーしたの?」

「いや、なんかマシュマロみたいじゃない? 紫陽花って」

「えっ? 美的感覚疑うわー」

「りゅうは何でもかんでも、栄養とかエネルギーにしないとダメなんだな?」

「えっ? どーゆーこと?」

「琉一さんは頭まで筋肉なんだね、やっぱり」

「だな?」

 これは確実にふたりにディスられている。頭まで筋肉な俺でもわかるって、おい! 

『僕も食べてみたいな、そんなおいしいものがあるなら』

 頭に誰かの言葉が聞こえてきた。

「どーしたの?」

「えっ? 何でもない。つーか、次のパーキングで運転変わるな」

「おう」

 最終地点は神戸だった。途中の大阪で思ったよりも時間が過ぎてしまい、祖父母のいる広島くらいまで行きたかったけれど、明日のことを考えると、神戸で引き返すことになった。でも、いい気分転換になった。高校の頃はよく三人で遊んでいたし、今は車という選択肢が増えた分、やれることが多くなった。

 彼女ができて、楽しいし、満足している。けれど、こうやって自由に遊べる時間が少なくなるのは、寂しい気持ちもある。

 付き合って約一ヶ月ほど、多少のマンネリは感じているけれど、付き合うっていうのはそういうものだし、それを超えるとまた、新たな気持ちになれるよなと思っていた。

 

 いつの間にか、春が過ぎて、梅雨になった。七月半ばまでは雨天が続いていたけれど、晴れのスイッチがオンになったのかと思うくらい、昨日までの天気予報とは、全く違うものになっていた。半年後には夏休み、これからのイベントに期待して、胸が、ガチャポンで出たスーパーボールよりも高く弾んでいた。

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