6月4日

昨日の雨のせいか気温の割にジメジメと蒸し暑かった。暑さに弱い僕は学校へ来てからあまり調子が良くなかったため椅子に座ってだらけていた。すると急に方をぽんと叩かれた。後ろを振り向くと彼女が紙袋を持って立っていた。驚いて声が出なかった。

「急にごめんね…。これ昨日のタオル。昨日はありがとう。助かったよ…。」

彼女はそっと紙袋を渡した。

「いやいや、そっちこそ親切にありがとね」

緊張で動かない口を無理やり動かした。彼女は少し口角を上げて笑った。僕はあまりの美しさに失神してしまいそうになった。そして彼女は恥ずかしかったのかそそくさと自分の席についた。紙袋を空けると花のようないい香りのタオルと︎︎ ︎︎ ︎︎‪”‬俺の好きな︎︎‪”‬お菓子が入っていた。あまりの嬉しさに暑さのことなどどこかへ消えてしまった。

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