エッセイ:おしっこ

 やってしまった!

 オネショではないですよ、それは昔話ですからネ・・

 取り返しつかない失態ではないです、ありヤァというほどの失敗です。


 まぁ、聞いてくださいな、月一度の診察日の前日に持参する診察券、保険証、お薬手帳、支払いに必要な現金を揃え当日の予約時間に間に合うよう余裕をもって家を出ることを常としているのです。

 通院先は月一の眼科、内科医、三か月ごとの歯科医、そして年一度の心臓血管病院と実に四か所なんです。


 顧みれば飲食後の歯磨きを怠らなければ歯は元気だっただろうし、しっかり運動をし偏食、暴飲暴食さえしなければ糖尿病にもご縁が無かったと思うのですよ。

 余談ですが・・刺激を求めあの過激な読書さえなければ近眼にもならなかったはず。


 加齢による老化現象を因とする病気とは各臓器の経年劣化が考えられますが五臓六腑、骨密度、など等も日常の食生活、運動を怠らなければあるほど健康維持につながると思うのです。が、この様な生活じゃぁ実に味気ない人生ですよ。ストレスをため込み精神が参ってしまうじゃァないですか、だから時折、身体に悪いことをするんです。暴飲暴食、夜更かしなど等適度に適度にですよ、時々楽しむんです。これがストレスの放出ですよねぇ。これら無くしてなにが人生かァって思いますでしょ。ただ・・わたしのように失敗しなければの話です。


 そうそう・・失敗した話なんですけど・・

 診察券を受付に提出後、おしっこを提出するのだけれど・・体内に溜めておかなきゃならんかったおしっこ、家を出る前に不覚にも一緒にアレと一緒に放出してしまったんです。だからいざ採尿って時に全くでない。おしっこを提出できないという羽目になった。という失敗なんですよ。


 健康な人の場合、およそ1分間に1ccの尿が溜まるんです。ですが尿意がない今、急遽自販機で冷え冷えの水を買い、数回に分けて爆飲みし排尿を促すことにしました。家を出てから約50分ほどでしたから吾が膀胱に50cc溜まっているはずです。ですけど・・わたし健康な人でないですからその半分でも採れればこの場をしのげるとばかりに冷水を飲んで身体を冷やしました、がな~んもびくりとも反応がないんです。その時まで待つしかないのかと思い始めました・・


 予兆がなくとも検尿カップをアレに宛がっていればその内、自然に出てくるぞ、と自己暗示し冷水を飲みながら待とうと採尿室へ入りました。この間、誰も来ないようにと願いつつ待ったんです。


おめでとう❣ 完了しました・・気づけば試薬紙が浸ると思う量を採取でき一安心でした。





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