第12話 ツイテルと思おう
親会社のスーツさんと何度か話し、数日で感じた感想を伝えたところ、全く同感だとのこと。会社が合併したり買収されたりで体系が変わったので、公的機関の監査が入るのだが、それから逃げたいラメラメ上司が、辞めると騒いだらしく、ならば早く違う人を入れて立て直そうとわたしを採用したのだが、ラメラメさんは監査さえ逃げられれば辞めたくないようで、辞めないと言い出したらしい。おそらくわたしに監査の対応を押し付けようとしている。
スーツさんに、なんとか一緒に立て直しませんかと言われたが、現状が酷すぎることと、教えを乞える人がいないことと、社長がトンチンカンなことと、スーツさんも親会社社員でありながら現状をコントロールできていないことと、ラメラメさんは当分辞める気がないことと、全てを考え合わせて、わたしがここで頑張る理由もメリットもひとつも見当たらない。
悪気があるのか無いのかわからないが、契約した途端に実は…というのは、やはり信頼感は皆無だ。
家族とも相談して、泥舟から逃げるなら早くと結論づけ、退社を申し出た。
次の仕事が決まるまでどうですかと、スーツさんに言われたが、ナマケモノ、なんかツイテル。
面接で断られた会社から、メールが来ていたのだ。急に退職者が出て、まだ決まっていなければ再度考えてもらえないかと。
泥舟会社に採用決定直後だったので、一度断りのメールをしてしまっていたことと、エージェントさんを通しての入職を破棄するので、頑張ってくれたエージェントさんに旨みがないのは申し訳ないのもあり、エージェントさんにお願いして、その会社と再度繋いでもらった。
泥の宇宙船からスタコラサッサと退職し、年収的には少し下がるが、新たな会社に入社が決まった。
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