第9話 激凹みからの急展開
結果、希望年収や年齢の面で、残念ながらご縁が無かったとの結果になった。
これには、ナマケモノ、激凹みしました。昨今の状況から厳しい厳しいと分かっていたつもりが、って言ってもなんだかんだうまくいく?とどこかで思っていたのです。まさに、ナマケモノ、登りかけた木から、どっさり頭から落ちたのです。
落ちると、やたらと占いが見たくなる。占いや宗教に頼りたくなるのは、こんな時なのだろうか。
とはいえ、ナマケモノの場合、敬虔さもなく、持続力低めなので、調子が上がってくると、占いもすぐに見なくなる。存在をわすれちゃうのです。
日々の運勢に一喜一憂していたそんな時、エージェントの担当さんが本当に良い人で助かった。すごく頑張って就職先を探してくれて、すぐに次の面接先を見つけてくれた。そちらの話が、トントントンと進み、早々に話がまとまったのです。
年収もほぼ希望通り、仕事内容も今までのところより楽そう、家からも近い。なんていい巡り合わせ!と喜んでいたが、そんなに全てが上手くいくはずがなかったのです。
面接時から、少し気になっていたことが、入職して1日目に、全ての謎がとけたのです。
やたらと老舗自慢をする社長は、聞いたことへの返事が少しおかしい。現場は任せているのかな?と思っていた。気前も良く、この辺りの地主だと言う。
面接時、社長、直属の上司、他店舗の責任者の取締役員、そしてもう1人、スーツ姿で一番しっかりしてそうな、でもちょっと他の方より若い男性がいた。他の方は名刺をいただき自己紹介もしてくれたが、その男性は、名刺もくれないし自己紹介もしないし、面接でも何も言わないし、社長がちらりと教育担当の方との紹介をしただけだった。
入職して契約書にサインをし、色々な手続きが済んだところで、社長が、はい!じゃあ紹介しますねーと男性を呼んで、名刺をと、促した。
え?なに?こわいんだけど。
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