第2話

コンコン

「おい佐々木、元気にしてるか?」

「...」

コンコン

「佐々木、無視は良くないぞ」

「...」

「はぁー、仕方ないな。佐々木入るぞ」

バキッ!

「ギャアァァァァァ!」

「なんだよ〜。そんなに声出るなら反応してくれればいいのに〜。無駄にドア壊す必要なかったじゃんかよ」

「お前頭イカれてんだろ!」

「コラ!先生にそんな口聞くなんて良くないぞ、佐々木」

「そりゃ、こんな口も聞くわ!普通ドア壊して無理やり引きこもってる生徒の部屋に侵入する教師なんていないからね!」

「だから、無視しなければそのまま話が出来たのに佐々木が黙ってるからだろ」

「お前本当に俺が学校いた頃から変わらないな!豪陰先生は強引すぎなんだよ!」

「いや、別に普通だろこれくらいは」

「全然普通じゃねぇよ!むしろお前にとっての普通ってなんだよぉ!」

「ドアは壊すし、悪い生徒は殴るし、女は守る!」

「意味不明だよ!最後の女は守るは分かるけど!生徒殴るのは昔の普通だし!ドア壊すは普通ですらねぇよ!」

「まぁまぁ、落ち着けよ佐々木。先生は佐々木が元気ならそれでいいんだよ。今日は無理に来て悪かったな。今日はもう帰るよ」

「はぁ、はぁ、あぁ、もうさっさと帰ってくれよ」

「おう!また来るぞ!お前がまた元気に学校来れるようになるまでな!」

「せいぜい頑張ってくれよ」

「お邪魔しました!」

「はぁ、やっと帰ったわ。あの教師.....ってあいつ、ドア弁償しろよっーーー!」

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