今日の何処かの誰かの何か
白悟那美 破捨多
第1話
ウィーン
「いらっしゃいませー」
「えっと、あれどこだったけなー」
コンビニに入った客を商品棚の影から監視する謎の影がある。
「俺の名は
さっき入ってきた高校生だが、最近このコンビニによく出入りするが何も買っていないのだ。恐らく万引きするために経路などを見に来ていたに違いない」
男がそんな考えをしているその時、高校生の客が何かを手に取りカバンに入れた。
「今だ!」
「よし、それじゃあゲーセンでもいこうか」
「ちょっとそこの君!」
「は、はい!」
「ダメだよ、お兄さん万引きなんかしちゃ」
「え?いやあの僕は」
「言い訳したって無駄だからね。俺全部見てたんだからね!」
「いや、だからその」
「大体、最近の子ってのはなんで万引きなんて事を」
「あ!あの!」
「ん?なんだい?言っとくけど言い訳したって無駄だか」
「僕がカバンに入れたの、貸出してるポケットWiFiなんですけど」
「.............え?」
「勘違いさせちゃってすいませんってえーーーーー!!!何してるんですか!」
「見ての通り
「いやいやいや!確かに間違ったのはそっちですけど、何もそんな事しなくても!」
「いーや!これぐらいしないと私のプライドが許さないんだ!」
「ちょっと!他のお客さんの迷惑になるので外に出て貰えませんか?警察呼びますよ!」
「あ......はい」
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