第53話
「はい。生ビールと焼き鳥。ミートソースパスタになります。ご注文はお揃いでしょうか?」
居酒屋の店員さんが注文した料理を持ってきた。
「飲むんだ・・・」
あっ。
テーブルに置かれた生ビールを見て思わず、呟いてしまった。
「あぁ。お酒を飲むつもりだったから、今日のデートは歩きにしたんだよ」
にこやかに言う男。
なるほど。この男がお酒を飲む為にデートでの移動は歩きだったのか。
まぁ、車で来ていたら、私は乗車拒否していた。
「ご馳走様です」
「あれ、もう食べないの?」
「はい。お腹いっぱいなので」
ミートソースパスタを数分で食べ終わって、後は男が食べ終わるのを待つだけ。
「すいませーん。追加お願いします」
え!?
私が食べ終わって、目の前で待っている状況なのに追加でビールと焼き鳥を頼んでいる。
「ごめん。カラオケでずっと歌ってたから、お腹減っててさぁ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます