第7話 全国魔法少女連盟


 

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     〖全国魔法少女連盟〗


 我々、全国魔法少女連盟は魔法少女及び、そのサポーター全員の活動と安全を保証すべく努めております。

 


 〔目次〕

   1、条約と規定  (p2~p7)

   2、連盟の存在意義  (p8~18)

   3、魔法少女の活動  (p19~23)

   4、ライセンス登録  (p24~28)

   5、サポーターの役割  (p29~p35)

   6、システム承認  (p36~p38)

   7、補足情報  (p39~p47)

   8、地域別支部 一覧  (p48~p56)


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  パラパラパラッ‥‥‥



 

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  1、〈条約と規定〉


 

 ・以下の条約を元に連盟は魔法少女及びそ

 のサポーターの活動を許可し、支援する。


 ・第一条

 

  全国魔法少女連盟は条約を重んじ、規定

 の範囲内でのみ運営を行う


 ・第二条


  いかなる理由、状況であっても魔法少女

 は自らの意思で決定し行動する権利を持つ

  基本的人権を尊重し、未来永劫、決して

 侵害されないものと約束する


 ・第三条


  我々、全国魔法少女連盟は魔法少女本人

 の命、そして権利をもっとも大切なものと

 し、それが侵害されるような………… 



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  パラパラ‥‥パタッ‥








 アカン‥‥ 何だよこれ‥‥、思ってた以

上にガチのやつじゃん‥。

 数IIの教科書より文字量多くない? 俺、こういう細かいの苦手なんだよなぁ。


 『えぇ‥‥。』


 もうムリやでぇ‥、でもこれに目を通しておかないとサポーターの仕事キツくないか?

 必要最低限の情報だけは知っておこう‥

 まずはサポーターの役割? ってやつだけでも見てみるか。


  

 

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  5、〈サポーターの役割〉


 

 ・魔法少女のサポーターになるためには連

 盟への申請を経てライセンスが必要となり

 ます。

  申請の際はライセンス式承認機器で


    contact for MGA


  と打ち込むことで連盟職員と連絡を取る

 ことができます。職員の指示に従って要件

 をお伝えください。


  または、地域別の支部、連盟本部までお

 越しください。


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 うおっ‥ そうなのか! 

 俺そんなん知らなかったぞ、やべーんじゃないのか? なんか流れでここまで来たけど普通に考えたら何の手続きもやってないのはおかしいだろ‥。


 善は急げ? だよな‥!

 たぶんライセンス式なんとか? はあの時のレジ打ちみたいなやつのことだろ。

 この機械、結構ハイスペックだよな。なんか最近のタブレットくらい画面は綺麗だし、コンパクトなんだよなぁ。



   タプ‥ contact

   タプ‥ for 

     タプ‥ MGA   

 


 ‥‥‥いくぞ、決定押しちゃうよ‥?

 

 なんか変なところでチキっている自分が居る。 ええい‥! こういうのは勢いが大切なんだ!




  タプ‥‥





  ヴゥ~

 

   [電話番号をご入力お願いします

   ご入力頂いた番号に着信をお掛け

   いたします]



  


 え‥とりあえず俺のスマホの番号でいいか。



  タプタプ‥‥



 送信‥っと。

 うわぁ、ちょっと緊張するんだけども。

 しばらくしたら直接掛かってくるだろう。

 



 


 でもさ、魔法少女って本当にあったんだな‥

 実際、俺は彼女らが得体えたいの知れない化物バケモノと戦う姿を見ている訳だし、あれは作り物にしちゃあ怖すぎた。

 断末魔の叫びと崩れゆく身体には生気が溢れていたし、噴き出す体液なんかは生物いきものであると主張していた。

 今でもあの光景が脳裏に焼き付いてしまっている。あれか、これがトラウマなのか。



  ムニー‥‥



 やっぱり夢じゃないよなぁ‥‥。

 自分の頬をつねってみても変わらない、馬鹿らしいかな。

 そうすると今度は眠くなってくる、最近気を張りすぎたかな。ならいっそ、夢に身を任せてみようか‥。

 


 『おやすみ‥‥‥‥‥』


 

 まぶたのシャッターが降りていく。

 はいはい、閉店ガラガラ店じまい‥‥‥



 


  ビィー! ビィー!



 

 うわぁん!ビビった!

 もう掛かって来てしもた。



 『もしもし‥』


 [はい、こちら全国魔法少女連盟本部で

 す。ご用件をお話ください。]



 いきなり本部!

 


 『え、えと‥ 新人サポーターをしている者

  なのですが、サポーター登録をしたい

  と思っておりまして‥‥。』


 [はい、サポーター登録でしたら、

 連盟本部、または支部での手続き、

 もしくはこのままお電話での手続きが可

 能となっておりますが、いかがなさいま

 すか?]


 

 どうしよ‥、でも連盟の支部とか本部ってどこにあるかわかんないしな‥。



 『‥‥すみません、このまま電話で手続き

  をお願いしたいです。』


 [かしこまりました。

 それでは手続きを始めて行きたいと思い

 ます。 まず、お名前とご年齢をお伺い

 してもよろしいでしょうか。]


 『はいっ、満木みつるぎ 桃弥とうや 16歳です。』


 [ありがとうございます。満木様ですね。

 続いて契約する魔法少女の方について

 教えていただけますか。]


 『はい、ゼラニウムというチーム名で8人

  のチームなのですが‥』


 [分かりました、少々お待ちください。]



  ガチャ‥   ピロリロリーピロリロリー


  

  

 あ、これってメンバーの子たち居ないとまずいやつかな? しくじったわ‥‥。



  ガチャ


 [お待たせいたしました‥。

 メンバー代表の藍浦様からご連絡を頂い

 ておりましたので、このままライセンス

 発行についてお話いたします。]



 そうなのか藍浦ちゃん‥! ありがたい‥

 リーダーらしさが溢れとるぞ‥。


  

 [代表の藍浦様へ、サポーター登録の詳細

 決定を記入する書類をお渡ししておりま

 すので、受け取り次第記入して頂き、お

 手数ですが最寄りの連盟支部または本部

 へ書類を持ってお越しください。

  そうすれば登録とライセンスの発行が

 出来ます。]


 『はい‥ありがとうございます。』


 [他に質問はございますか?]


 『いえ、大丈夫です。』


 [はい、また何かご不明な点がごさいました

 らご連絡ください。]


 『はい、ありがとうございました。

  失礼します。』


 [はい、ありがとうごさいました~。]


 


  ピロン‥




 『ふぅ‥』


 終わった‥のか?

 次は書類受け取って近くの支部へ行かないとなぁ‥‥。

 書類が届いてないかみんなに聞いてこよ‥。




………………………


 「あ、お帰りー ごめーん、教えるとか言

 っといて帰っちゃってたね‥笑

  どう、パンフレット読んで分かった?」


 『あぁ‥‥だいたい‥ですね』


 「そっか、長いよね~あれ。

  大丈夫、少しずつ知ってけばいいよ。」


 『は、はいっ

  そう言えばサポーター登録の書類とか届

 いてませんかね‥?

  さっき連盟?と連絡取ってきて‥』


 「あー、 こはねちゃーん、登録のやつっ

 て‥‥」


 「あるよ~笑 サポーター偉い♡まじめ♡」


 『あ、ありがとうな~!』


 メスガキってこんな感じだっけ‥‥?


 「どぉぞ~w 来週の火曜日に書いて持って

 来てぇ~連絡に届けてくる~♡」


 『え、あぁ‥いいの?』


 「もちろん笑 私リーダーだから♡

  支え合うって大切だから♡」

 

 『あ、ありがとう‥あはは‥』


 なんか、こう‥もっとメスガキって小生意気じゃなかったっけ?

 これじゃ頼れるリーダーやないかい。


 『とっ、ところでみんな!どこまでメニュ

 ー終わったかな?』


 「サポーターさん遅いからもう全部終わ

 っちゃいましたよ!

  いつまでパンフレット見てたんです~w」


 ホンマや! もう一時間弱経ってるし‥

 ってか早いな! そこらの運動部より動いてそうだけど‥。

 これでもキツめのメニューにしたんだが‥?


 「そうだ! 変身システム同期のやり方知っときましょ

 うよ! たぶんサポーターで1番覚えるべ

 き事ですよ!」


 『システム‥なんて?』

 

 「う~ん‥‥変身へんしんって言ったらいいですか

 ね!」



 あぁ!あれだろ、決め台詞とか言って可愛い衣装になるやつだ!

 昨日、藍浦ちゃんが化物とやり合ってた時のやつかな? (よく見てなかったわ)



 「じゃ、みんなライセンス持って来て♡」


 「「「は~い」」」

 


 


 

 



 

 

 


 



 

 



 

 

  

 


 







  



 


 



  



  



 








 


   




   

  

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