第7話 蒼銀兄弟

 翔「えっとだな、どれを信じるかによって様々だが、まず筋肉疲労なんかは一旦冷やすことが有効らしい。アイシングだな。俺たちはシャワーを浴びてほてってるから、まだ身体は運動状態みたいだな。水風呂の温度を下げたのを作ろうか。で、次は半身浴で、ゆっくり身体をリラックスさせる。そしたら、上がって、火照りをとったあとに、アロマオイルでマッサージがいいみたいだな!これはちゃんとケアしないとな。朝の探索も、俺らの運動強度を考えると、湯船に浸かるまではしなくてもいいけど、しっかりとアイシングして、オイルケアしながらあのストレッチのやつをやるのが良さそうだ。」


 結構いろんな研究されてるんだな。


 渚「クエン酸とかはどうなの?」


 翔「最初になめといて正解みたいだな!接種のタイミングは運動前がいいようだ。運動中と後はアミノ酸だな。」


 渚「私ファインプレー!!あっアロマってことはスキンケアにもなるし!朝と夜で匂いをかえてもいいの?」


 えーっと匂いは、、、ふむふむ。


 翔「えっとな、何でもいいみたいだな!疲労もストレスと考えてる人が多いみたいで、スッキリとかリラックスとかそう言ったのが効果的なんだって!俺らの生活からすると朝はスッキリ、夜はリラックスがいいのかもなー。で、マッサージはリンパマッサージ、あとほぐす場合も気持ちいと思えるのがちょうどいいらしい!で、さする、揉む、さするがいいみたいだな。、、、この人のが分かりやすいから、、、、で、リンクさせてと。セルフマッサージでいいよな?」


 渚「え?でも、人にやってもらった方が気持ちいいし、常に二人いるんだからお互いにやったらいいじゃん!」


 それはご褒美だけど、、、、あざーす。


 翔「ありが、、、間違えた。なら夜はお互いにしようか。」


 渚「じゃあ早速やろっか!お母さんのやつもってくるから!」


 渚も疲れてるだろうに申し訳ないな。


 今のうちに正しい歩き方をダウンロードしとくか。

 、、、、いモデルウォークじゃなくて、、、この人だ!

 怖いくらい無駄がないな。走るのも断トツだ。武器がナイフじゃなかったらすべてパクってもいいけどな。

 やっぱり、探索者でもアスリートでも一流は見て違うってわかるよな。、、、剣の基本はこの人だな。いや、そるぞれ得意のがあるように見える。流派の違いなのかなんなのかわからないけど、、。


 渚「お待たせ~。あとはここに寝ーてください!」


 翔「なんか、渚明るくなったよな?」


 渚「んー。四人が生きてる可能性とあとはさっき子供の頃の話が出てたけどさ、やっぱりお兄ちゃんと同じ目標で頑張れるのが嬉しくてさ!一緒には居たけど別々のことしてたから!それにお兄ちゃんはすぐに裏方になろうとするから!それがプレイヤーとして前に出てきてくれたから!はいっ!そんなことより寝てくださいな!」


 翔「俺からでいいのか?」


 渚「いいよ!むしろお兄ちゃんのが大変かもよ?リラックスしたあとにマッサージしなきゃいけないからね!」


 いやいや。どちらもご褒美でしかないよ。世の男ども、親父を含めてな、が知ったら何をされるかわかったもんじゃない。


 癒されるなー。


 翔「むちゃくちゃ気持ちいいよ!ヤバイなこれは!疲労が抜けてくのがわかる!」


 渚「それは言い過ぎだって!それに真似してるだけだし!」


 翔「いや力加減とかは渚の実力だ!」


 渚「誉められると延びるタイプだから頑張っちゃうよ!あっそう言えば、整体とかって初心者がやるのは危険?絶対にずれてるんだけど!」


 翔「ちょっと待ってな。、、、いきなりボキボキやるのは危険だけど、まずはストレッチの延長みたいな感じで、少しずつ治してくのがいいかもしれないな。こっちもプログラム作るな。どうしても身体は歪むしな。今から技術を磨いてけば、強くなるのに会わせて技術も上がるだろうし、さすがだ!!他にも何かあったら遠慮なくいってくれ!」


 こういう気付きって重要だよな。

 ちゃんとしたところで学んだ方がいいのかもしれないけど、案外なんとでもなるしな。

 いきなりゴッドハンドは無理するし悪化させるだけだけど、セルフケアレベルのことから繋ぎ会わせていけば、たどり着けそうだ。

 結局のところすごい先生と言われてる人たちは言ってることが同じだし理想の骨格は共通してて、アプローチの仕方が違ったり技術がちがったりなわけだな。

 だから、まずはどこが歪んでるのか、それを直すにはどうしたらいいかその辺りを中心に、、、、これなら事故が起こりにくいし誰でもできそうだな。


 渚「えっとね、動体視力とか鍛えるっていったけどさ、それとは別に気配を探る能力を身に付けた方がいいと思って!」


 翔「達人とかの言うあれか?」


 渚「そうだね!気配を読むってのもあるけど、自分との対話にもなるし、いいこと多そう!」


 翔「なるほどな。なら、取り入れてみようか。確かに自分の身体の動かしかたに目がいくもんな。それに見えない場所で戦いも考えられるし、

 その発想力はほんとにすごいな!」


 渚「え??これはお兄ちゃんが昔はまった遊びだよ?スイカ割りからスタートしたやつ」


 あったなそんなことも。

 へーこれは科学的にもおすすめのトレーニングなんだ!俺たちが運動神経がいいというか、はじめてのでもある程度すぐにこなせるようになるのはこれのお陰だったのかもな。

 それにしてもサイコーだ。


 翔「サンキュー!次は俺だな!痛かったら言ってくれよな!」


 渚「お願いしまーす」


 相変わらず細いからだだな。

 、、、っと待て!やられてるときは気にもしなかったが結構際どいとこまで触るよな。


 翔「なぁやってもらっといて言うのはあれなんだけど、これは結構際どいとこまでさわることになるから、そこはセルフでお願いできないか?」


 渚「やーだよー!あくまで際どいだけだから大丈夫!」


 まじかー。俺にはハードルが高いけどな。

 まぁマッサージに集中すればいいか。


 渚「ほんときもちーね。お兄ちゃんのおっきくてあったかいからほんとに気持ち~」


 すまん。誉めてくれるのは嬉しいが、手を略さずにいってくれ。


 渚「やっぱり頑張るとその分気持ちよさも増すから頑張ってよかったよね!」


 翔「そうだなー。確かに学校いって、動画見て、パソコンをいじってたら夜中になる毎日よりいいな。でも、あれはあれで、必要な時間だったけどなー」


 アプリとかプログラミングはかなり自信があるからな。何ではまったかは全く覚えてないけど。


 渚「人生何が起こるかわからないね!ありがとう!すっごくらくになったよ!私は生地染めちゃうね!」


 翔「俺も予定してたのも作れたし、申し込みも終わったから手伝うよ。」


 渚「ほんとに?やったね!」


 正確に言えば、一人だと動ける気が全くしないからだけどな。

 早く夕食を食べて、リラックスしてー。

 このトレーニンググッズは昨日は何ともだったけどむちゃくちゃ効果あるよな。


 翔「とりあえず、この説明通りにやってみるな。」


 渚「待って!この手袋してからやって!!」


 おーあぶないあぶない!

 へーこんな風なリメイクができるんだなー。

 思った以上にきれいに染まってビックリだ。

 ちなみに色は濃い緑。これが汚れが目立たない上に、一番安い。

 この家の良いところは宅配ボックスがあることだな。

 不在でも受け取れるからな。


 翔「あれ?探索者協会からだな。なんだこれ?」


 探索者協会から小包が届いたみたいだ。

 おもってたより大分早いな。

 合格通知以外の仮登録をしてたからか?


 翔「渚!明後日から入れるみたいだぞ!」


 渚「えー!早いね!」


 翔「先に仮登録してたからかもしれないな。ちょっと予定を変えようか!」


 渚「オケオケ!どんな感じに?」


 翔「まず今日の感じからして、ぶっ続けで潜るのは俺たちにはまだ無理だ。特に俺だけど。明日はフル装備で模擬剣持って、河川敷で訓練しないか?このプログラムで、出現率を1.2倍に設定して、移動は徒歩で、戦闘は真似する感じで。で、俺たちの今の体力で無理のない時間を設定する。家近なのを活かして、ちゃんと家に戻って、どれくらい休憩が必要かとかもさ。渚の提案してくれた、目隠しも交互に訓練してみよっか。」


 渚「そだね!いよいよ始まるね!」


 翔「だな!問題は明日筋肉痛が酷くないかだなー」


 今のところ大丈夫そうだけどな。

 まぁ歩いただけと言えば歩いただけだし。

 そしてやはり目指すはまずは肉!そして薬草!出る数はさほど多くないみたいだけどな。


 翔「いたたた。もう少し優しく~」


 渚「まだまだ固いね!息はいてー」


 夕食はさくっと終わらせて、風呂にはいってからの柔軟だ。

 そんな1日で柔らかくなってたまるかと思いつつも、なんとかこなす。


 渚「そう言えば、オリエンテーション合宿は中止みたいだよ?ダンジョンの様子が最近不安定だから」


 翔「へぇー。まあそれもそうか!ってまて、その手に持ってる刃物はなんだ?」


 渚「今日思ったけど、お兄ちゃんがモブな理由って髪型なの!!任せてよ!今なら失敗しても、入学までにお金ためたら美容院行けるから!」


 そこは自信があるからじゃないのかよ!

 つか、風呂はいるまえにしてよー!


 渚「ほらほらほら!めちゃくちゃイケメンよ!!高校デビューだねまさに!あっうちの高校髪の色自由だし、、、本格的にデビューしちゃおっか!!気合い入れてかないと!」


 妹の発想がヤンキーな件。、、、逆らえるはずもなく染められてしまいました。妹色に。間違えた、ブルーシルバー色に。最近は色落ちとかないんだってさ!いやそれ、親父がのりで買ったけど恥ずかしすぎてできなかったやつやんか~。



 翔「まさかその色にするとは。、、、蒼銀 翔です。、、いやだ」


 渚「すっごくいい!私もするからさ!私は蒼よりの方にするよ!」


 翔「えっ?俺たち大丈夫?痛い奴だと思われない?」


 渚「よくいるって!、、、、アニメだけど」


 おいおいおい。

 いいのそれは。まぁやっちゃうか?


 翔「まあ俺も変わらなきゃいけないんだよな。これを期に変わろうか。それに髪の色なんてささいなもんだいだしな!」


 渚「そゆこと!名前も蒼銀兄妹ね!、、、登録っと!」


 名前あっさり決まったな。まぁ分かりやすくていいか。


 渚「デビューはどうするの?」


 翔「えっと、学校が始まると同時に開設しようか。チャンネル名も蒼銀兄弟で、オープニングが探索者。エンディングが学生な感じで、企画ものとは別にドラマ風もしくはアニメ風に。んで、企画ものは従来の感じで○○やってみたとかで。」


 渚「いいねいいね!!最初から別けちゃおうよ!ストーリー風なのと、ゆるーいのと、企画もので。」


 翔「それもそうだな。個別はlive配信ようにしようか。俺が渚を写して、渚が俺をとる感じかな。」


 よし、明日が最後の準備期間で、明後日からスタートだな!

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